ただ流されていた
何もしないまま
何も出来ないと思いこみ
善くもなく悪くもなく
邪魔でもなく必要でもなく
それは望んでいたこと?
それは一番悪い事?
いいかえれば一番善い事かもしれない
ただ流れていた
逆らうでもなく
流れをつくるのでもなく
何もなかった
何も見えなかった
何もわからなかった
何も感じなかった
何もしなかった
ただ流れていた
嫌ではなかったでも好きでもなかった
ただ中途半端だった
それが嫌だった
でもそれを望んでいた
全てが嫌になりたかった
しかしある光に邪魔されてできなかった
それが嫌だった
でもそれお私は求めていた事だった
そして、ただ流れていた
バッン
銃声と共に閃光がはしり
辺りは血で赤く染まった
「可能性がこれでまた一つ消えたわ」
そして真実は闇に葬られた
「殺された!司令が!」
その電話がかかってきたのは木曜日の朝の事だった
「はい、頭を撃ちぬかれて即死です」
「でも、一体誰が」
「それがよく解らないんですよ」
「副司令の行方不明に続きこんどは司令が亡くなるとわね、絶対裏に何かあるわ」
「この厳重なガードをすり抜けて来るなんて相手はかなりプロですね」
「内部の人間って可能性もあるわ」
「でも、司令も副司令もいない今指揮はそうすんですか」
「私がやるわ、日向君は犯人を一刻も早く見つけて」
「はい」
ピッ
ミサトは電話をきり
飲みかけていたコーヒーをまた口にする
「最後の使徒が死んでから二日、ゼーレがつに動きだしたようね
となる次に狙われるのは・・・・・・・・・時間が無いわね」
そして、机にしまってあった銃をとると
そのまま部屋をでて車に乗りある場所へと向かった
「シンジ君大変なの303号室まですぐ来て」
シンジは無言でその電話をとり
そこへ向かった
303号室
生命維持の為の機械の他にはベットとそこに横たわる少女しかいない殺風景な部屋
そこに一人たたずむ黒髪のショートカットの女性
なれた手つきで銃を取り出し少女の眉間に銃口をあてる
「別に恨みは無いけれど、これも仕事でね。それじゃあ」
「そこまでよ」
その女性が振り返ると部屋の入り口でミサトが銃をこちらに向けていた
「おあいにくさま、そう簡単にチルドレンを失うほどネルフはあまくはないんでね」
「ふーん、さすがにチルドレンともなると警備は厳重なのね」
「ネルフをあまく見ないで!貴方の組織について話してもらうわ」
「ごあいにくさま私はフリーでね」
「それじゃ貴方を雇った組織は」
「しゃべれないわね」
「じゃここで死んでもらうわ」
「言っとくけど私は司令と副司令を殺した人間よ。何の考え無しでここに来ると思う」
「一体どうやってここから逃げようっていうの
この部屋の回りは50人以上の人に囲まれているのよ」
その女性は何も言わずにズボンのポケットの中に手を入れた
「仲間でも呼ぶつもり」
「ええ、そうよ。ただし貴方のね!」
「えっ!?」
ミサトが振りかえるとそこにはシンジの姿があった
「シンジ君!」
その次の瞬間だった
ミサトの胸を二発の銃弾が貫いた
「くっ」
そのままその場に倒れるミサト
「なんでシンジ君が・・・」
「私が呼んだのよ」
その女性はポケットからテープレコダーを取り出しスイッチをいれた
『シンジ君大変なの303号室まですぐ来て』
ミサトの声でそういっていた
「うかつだったわ」
「ミサトさん・・・・」
漠然とした表情でシンジは口をひらく
「シンジ君逃げて」
しかし、シンジが逃げるより早く殺し屋の銃がシンジのこめかみにあてられていた
「おあにくさま、大事な人質なんでね逃がすわけにはいかないのよ」
そのままその女性は部屋から出てていった
そして、その殺し屋はシンジを人質にして外にあった車に乗り去っていった
「まあ、少々手違いがあったけど仕事は果たせたわ」
車を走らせながらその女性はつぶやく
その瞬間爆発する病院の一室
シンジは助手席に乗せられ一人うずくまっていた
「ミサトさんも死んだ、アスカ死んだ僕のせいで死んだんだ」
「おかしな事言う子ね、殺したのは私よ」
「でも僕があそこに行かなかったら二人と死ぬことはなかったんだ」
「でも貴方を呼んだのも私よ」
「でも僕の決断しだいで二人と死ななかったかもしれない」
「その可能性もあるわね」
「やっぱり僕は要らない人間なんだ」
「ふーん、何でそう思うの」
「僕がいったってみんな不幸にするっだけなんだ僕なんか死んだほうがましなんだ」
「じゃあ何故死ないの」
「・・・・・・・・・・・・・」
「死ぬのが恐いのね」
「そんなじゃないですよ、どうせなら貴方が殺してくださいよ、殺し屋なんでしょう貴方」
「おあにくさま、貴方に今死なれると私が困るのよ
人質は生きていてこそ人質になるのよ」
「結局僕はそんな事にしかやくたたないんですね」
「いえ、これは生きるための手段よ
私はすぐにでも貴方を殺せる
でも貴方が生きていてくれないと私の命が危ないの
私が生きていくためには貴方が生きてくれとこまるの
貴方もこれで命が助かる これでおあいこじゃないの
あと自己紹介がまだったわね
私はビルティ ビルティ・プロスよろしくね」
そして車は走りつずけていた
何時間走っただろうか辺りも暗くなりだしていた
突然車の前に猫が飛び出してきた
「おっと」
急ブレーキを踏み猫に当たるギリギリの所で車は止まった
そして猫はそのまま何処かへ逃げていった
その後シンジが口をひらいた
「殺し屋でも命を大切にすんですね」
「あら、それは私にたいする皮肉」
「そんなんじゃないですよ」
「可能性にかけてみたのよ」
「可能性?」
「そう可能性、命には全て値すほど可能性があるの
可能性は絶対に不定できないからね
0%なんて絶対ないからね」
「でも絶対は0%ないっていう0%があるじゃないですか」
「そこらへんを考えていたら頭痛くなるからやめといたほうがいいわ」
「でも貴方はその可能性を無にしているんでしょ」
「だって、仕事だものそれをしないと生きていけないじゃないの」
「罪にまみれてまで生きていたいんですか」
「あら、生きるって事は罪を犯し続ける事なのよ」
「どうしてですか」
「だって私たちが生きていくためには食べなきゃいけないでしょ
その食べ物はみんな他の生物よ
結局他の生物を殺さないと生きていけないのよ
殺しは殺しそれがぞくに言う善い事でもあっても罪は罪よ
罪は償うことはできないわ過去はかえれないもの
結局人は一生その罪と罰を背負って生きていかなといかないの」
「そんな苦しい思いしてまで生きていく価値なんてあるんですか」
「さあね、でも人が生きていこうとしてるのは事実よ」
「じゃあ、貴方は何故生きているんですか」
「わからないわ、でもしいていえば面白いアニメがあるのよ
その最終回が見たいからかな」
「そんなもんですか」
「そんなもんかもね人生なんて
で、これからどうすの?」
「えっ!?」
「だからこのまま私と一緒にいるのか家に帰るのか」
「もう人質はいいんですか」
「もう奴らはまいたわ、もう貴方を家まで送っていく事できるわよ」
「家に行っても誰もいませんよ」
「あっそか貴方の家族私が殺しちゃったんだ」
「もう、何処にも僕の居場所なんてないんですよ」
「貴方にはできる事あるんじゃないの」
「いちよ」
「それにかけてみたら世界を変えられかもしれないわよ」
「世界ですか・・・・・・」
「まあ、貴方しだいよ」
「・・・・・・・・・・・・」
そして、シンジは第3新東京市に帰っていった
その次の日
巨大なリリスが12枚の翼をひらき
ガフの部屋が開き
全ての魂が還っていった
こうして世界が終末を向かえた
その時ビルティは湖を眺めていた
「まさ私が世界の終わりを導いちゃうとわね
これでよかったのかな」
そして空から舞降りてくる赤い目の少女
それは黒髪の少年に変わる
「そうか、寂しかったんだ私」
そして彼女は溶けた
全ての人の形はきえ
世界は終局を向かえ
そして始まった
作者ヒント
作者からの皆様へのヒントです
やっぱレゲエだよなブラザー
ジャズは最高のクールだ
Father Time
シリアスな話の流れ・・・
でも、安心して話に没頭できない・・
なぜか?
答は簡単。
作者がきーさんだから(^^;
いつ、何処で、
不条理ギャグに走るかと警戒心が解けないんです(^^;
素直にストーリーを楽しめない自分が何か可哀想(笑)
さあ、訪問者の皆さん。
貴方の感じたことをきーの鉄人さんに送りましょう!