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奇跡に価値が?(後編)


BY HIDE





シンジ、アスカ、レイはケイジに向かうエレベーターの中にいた。

何気なくシンジが口を開く。

「ねぇ、アスカはなんでエヴァに乗るの?」

「あんたバカぁ!そんなの決まってんじゃん!」

アスカの剣幕にちょっと引きが入るシンジ。

「だ、だから何?」

アスカ答えて曰く、

「世界征服よ!」

「せ、せかいせいふくぅぅぅ?!」

「そっ。世界征服。今はNERVのパイロットに甘んじているけど、いつかは弐号機を奪って世界征服に乗り出すのよ。」

うっとりとしてアスカが続ける。

「そう、私は女王様になるのよ!世界は私にひざまづく。そして、リツコに加持さんをクローン増殖させて侍らせるの。ああ、夢みたい。私ってば幸せ・・・。」

「そんときは、あんたを下僕一号にしてあげるわ。感謝しなさい。」

「わーい。」

シンジが棒読みで喜ぶ。

「ところで、あの子には聞かないの?」

レイの方をみて逆にアスカが尋ねる。

「う、うん・・・。綾波は・・・。」

言い淀むシンジ。

「なんか怖いから・・・。」





「肉、それは魂の糧・・・」

レイはまだポエムを朗読している。

さびの部分のようだ。涎を拭おうともしない。





確かに怖い・・・。







3機のエヴァの発進準備は万全。

プラグ内にミサトの声が流れる。

「いい?シンジ君、アスカ、レイ、距離一万まではMAGIが誘導するわ。後は各自の判断に・・・。」

そこまで言って、リツコの声が割り込む。

「さっきの作戦忘れないようにね。」

モニターの向こうでリツコとミサトの言い争いが始まった。

「ちょっとリツコ!作戦って何よ?作戦って?」

「別に。あなたみたいなアル中バ○ボンの作戦が信用できないだけよ。」

「だれがアル中○カボンよ!」

「あら、今度は私をつぶす気?でも私にはあの2人みたいに弱点はないわよ。」

あの2人というのは言うまでもなく今は亡きオペレーターA、Bである。

「うるさい、金髪黒眉親爺趣味!

ミサトは少し使い古された感のあるリツコ三段活用で対抗する。

リツコの額に青筋が浮かぶ。

「そっ、それもキャラクターよ。そう言う個性的な設定が視聴者の心に残るのよ。」

「猫フェチ。」

更にミサトがボソリと言う。

「クッ!」

睨み合うミサトとリツコ。





「あのー、僕たちはどうすればいいんでしょうか?」

シンジの言葉に我に返る2人。

「そっ、そうね。ちょっと!リツコ!あんたの作戦ってなによ?」

「あなたに教える筋合いはないわ。でも、あの子たちは賛成してくれたわよ。」

「本当?シンジ君、アスカ、レイ。」

驚いてミサトが問いかける。

「ええ・・・。まあ・・・。」

と、これはシンジ。あまり乗り気ではないようだ。

「まっ、リツコにしてはいい作戦ね。」

と、アスカ。

「ステーキ、肉。」

と、レイ。

「そうなの・・・。好きにして・・・。」

そう言ってミサトは司令室の隅でまだぶつぶつ言っているオペレーターAの隣で、

「・・・私はいらない人間なんだ。レ○レのおじさんにも適わない、ウ○ギ犬より出番は少ない・・・。」

などと呟き始めた。

ミサトとバカ○ンのシンクロ率は400%に達しようとしていた。





「邪魔なバ○ボンは片づいたわ。いいわね3人とも。」

「はい。」とシンジ。

「肉!」とレイ。

「ちょっとHIDE!」とアスカ。

って?へっ?なっ何でしょう。

(ふつう作品の中で作者呼び捨てにするか?)

「へっ?じゃないわよ!へっ?っじゃ。BGMはどうしたのよ、BGMは。」

びいじいえむうぅ?

「そうよ。私はハートを熱くするイカすサウンドがないと燃えないのよ!」

そっ、そんなこと言われても・・・。

そうゆうのはこの小説に似つかわしくないんじゃないかと・・・。

「うるさいっ!さっさとCD入れてプレーヤー起動させる!BGMは、
『She said,"Don't make others suffer for your personal hatred."』(長い)よ!
ちゃんとリピートもかけなさいよ!」

はいはい・・・。

「そこでボケボケッと見ているあんた!あんたもよ!CD持ってない奴は今すぐ買いに行く!」

ちょっ、ちょっとアスカちゃん、読者様にそれはないんじゃないかな・・・。

「うっさいわね!そんなこと言ってるから、中編の予告でサンダルフォンとサハクイエル間違うのよ!」

あうぅ・・・

「いいこと!サンダルフォンはこの私が浅間山で華麗に倒した使徒よ!間違ってんじゃないわよ!
それと、管理人神田!あんたが前編のコメントでよけいな事書くから作者が間違うのよ!
あと602号室の峰マサヤ!あんたもメール送るなら確認してから送りなさい!以上!」

ひいぃ、書いてるのは私じゃないですぅ!アスカ様ですうぅ!

やめて下さいぃ、アスカ様ぁ

ああ、めぞんEVA追い出されるぅ

ホ、ホントにこんな事考えてないですぅ。僕も気づかなかったし(涙)。

「泣いたって駄目よ!後でビデオ見たけどサハクイエルの形状も全然違うじゃない!他にもあらを探せばきりがないわ!うろ覚えで書いてるからこんな事になるのよ!」





ぎゃふん





内輪にしかわからないネタはやめて、気を取り直していこう。ごそごそ・・・。



(タッ タタタッ タタタッ タタタッ タタタッ チャーラーララララーラララーラ・・・)



軽快なサウンドが流れ出す。

「行くよ。」

シンジが言う。頷くアスカとレイ。

クラウチングスタート。

「スタート!」

シンジが叫ぶ。

走り出す3機のエヴァ。

加速的にスピードの上がる初号機。

音速を超え、ソニックブームが周辺のビルをなぎ倒す。

勢いをつけて丘を飛び越える初号機。
















がっ!
















着地に失敗して顔面から滑り込んだ!
















同じ頃、弐号機はハードルよろしく飛び越えようとした電線につまずいて、これまた頭から地面とお友達になっていた!
















零号機はなにやら見当違いの方向に走り出していた!女の子走りで!
















そして、第三新東京市は消滅した・・・。
















じゃなくって!
















「何やってるのシンジ君!アスカ!」

リツコの怒声。あっ、BGMはここまででいいです。

「すっ、すいません。なにかボケなきゃって思って。」

「そうよ!ここでボケずにどこでボケるのよ!」

気を取り直して走り出す初号機と弐号機。

まだ何とかなりそうだ。

使徒の落下地点に到着。

山の向こうで何かごそごそしていた零号機が走り寄る。

「碇君!これっ!」

そう言って零号機が手渡したのは、巨大なテーブルのような物陽光を浴びてキラキラと輝く服のような物

そのテーブルの上には伏せたざるのような物が三つ付いていて、前面には生地のような物が垂れていた。

「いけるわ、シンジ君!アスカ!」

リツコの声がプラグ内に響く。

「アスカ!」

シンジが叫ぶ。

初号機は零号機から受け取った服のような物を着込んでいる。

「わかってる!」

アスカの弐号機はそのテーブルのような物の下に潜り込む。

怪しげなアラビア人のような格好になった初号機はプログナイフのソケットから笛のような物を取り出すと、それでテーブル上のざるの一つをたたきながら高らかにこう言った。





「れっど・すねいく、かもん!」










「レイっ!援護して!」

リツコの緊迫した声。

「はいっ!」

零号機は両手で指パッチンを始めると使徒に向かって独白を始めた。

「昔、俺がユイさんだった頃・・・」

初号機はグリーン・スネークを召還している。

「赤木ナオコ博士はバーさんで・・・」

「はい、2匹は愛し合っている。キス・オブ・ファイアー。」

「碇君は難産だった。わっかるかなー、わっかんねーだろーなー・・・」

初号機は真ん中のざるをたたいてイエロースネークを召還しようとしている。

しかし、イエロー・スネークはなかなか出てこない。

使徒が頭上に迫る。

「イェーィ!」

零号機は両手のピースサインを天に向かって高々と掲げた!

強力なA・Tフィールドが発生し、使徒の落下が止まる。

その時、初号機が叩いている真ん中のざるから頭を出した弐号機がレッド・スネークの口にくわえられたプログナイフで使徒のコアを貫く!

3機のエヴァに覆い被さる使徒、しかし、既に生命活動は停止していた。

内部から弾けるように爆発する。

辺りが閃光に包まれる。

その時、一機のヘリが爆発に巻き込まれて遙か遠くに吹き飛んだことは誰も知らない・・・。







「よくやったわね。3人とも。」

喜色満面でリツコが誉める。

「とーぜん!」

胸を張ってアスカが答える。

「肉!肉!」

レイはそんなことどうでもいいようだ。

「あの・・・。ちょっといいですか?」

「なに?シンジ君。」

「別にあんなことしなくても・・・」

シンジを除く全員が睨む。もちろん作者も。

こめかみをひくつかせてリツコが言い諭す。

「シンジ君。世の中には言っていいことと悪いことがあるのよ。おわかり?」

「はっ、はいぃ!」

怯えながらシンジが答える。いまはそれでいい。



「碇司令から通信が入っております。」

子○武人な声が告げる。オペレーターBではないだろう。彼はここにはいないはずだから。

「お繋ぎして。」

「申し訳ありません。私の一存でエヴァを危険にさらしてしまいました。」

リツコが殊勝に謝る。

「問題ない。それより初号機パイロットはいるか?」

SOUND ONLYと書かれたモニターから洩れるゲンドウの声は心なしか震えているような気がした。

「はっ、はい。」

シンジがあわてて答える。

ゲンドウがシンジに話しかけるなど滅多にないことだ。

そして、次のような言葉・・・










「よくもやったな。シンジ。」





どうやらあの時のヘリに乗っていたのは南極から急ぎ駆けつけたゲンドウらしい・・・。





「僕は父さんのあの言葉を聞くためにエヴァに乗ってるのかもしれない・・・。」




<あとがき>

すっ、すいません管理人さん、峰マサヤさん、あれはアスカの奴が勝手に・・・

「ぬわんですってぇ!」

はっ、アスカ様どうしてこんな所に?!

「あんたが変なこと書くんじゃないかと思って来てみれば案の定ね。完結したようだし、ちょっとお仕置きした方がいいわね。ごそごそ・・・」

へっ?零号機のプラモ?

「これ、おもしろいのよぉ。赤木研究所の新製品で『自爆でGO!』って言うんだけど。」

えっ?えっ?

「目標をロックオンさせると、そいつを地の果てまでも追っかけて、しがみついて自爆するの。でもって・・・、よしっと。こうやって対人NN爆雷をくくりつけると破壊力は倍増よ!」

やっ、やめてぇぇぇ!

ドタドタドタドタドタ(作者の逃げる音)

カッチャ、カッチャ、カッチャ、(『自爆でGO!』の走る音)

「がんばってねー!コアは本物だから街が一つ無くなるわよー。」

「それと神田!これの作品名は『奇跡に価値が?』よ!まあネタにしちゃったからこのままでもいいわ。作者も自分でよくわかってないし。まったく、紛らわしい名前つける作者が全部悪いのよ!前編のコメントも変えなくていいわよ。」



ちゅどーん



「向こうでなんか光ったわね。まあいいわ。あっ、それともうひとつ。全編通じて本編と違うところがわかった人はメール送りなさい!私が答え合わせしてあげるわ。意図的にパロディにしたり、とばしてるのはダメ。今回私がバラしてるのもダメ。いまんとこ作者が気づいてるのは二つ。もっとあるかもね。まったく、いいかげんなんだから。ビデオみたら殺すわよ。」




5/04公開
[HIDE]さんは 感想メールを待ってます!!


 HIDEさんの『奇跡に価値が?』(後編)発表で完結しました(^^)

 ごめんなさい、アスカ様・・・・・サハクィエルってゴロが悪くて・・・・
 もう二度と間違えません、平にお許しを。

 ・・・・あの、アスカ様、私神田は大家です。
 ・・・・管理人は加持です。全く仕事してないけど・・・・
 あっ睨まないで、もう言いません!

 ・・・・・・・でも、アスカ様に罵倒されて、ちょっと快感・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・次もどっかで間違えよーっと!(^^)/

 全然コメントになってないけどもういいや。(^^;
 アスカ様のきつい眼差しにメロメロになってしまった私はお家に帰ります。
 夢の中まで叱りに来てね。(爆)

 訪問者の皆さん、完結したこの作品に感想のメールを送って下さいね!!


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