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「シンジのバカァッッ!!!」

バタン!!

大きな音を立てて玄関の扉が閉まる。
同時にふわぁっ、と床に散らばっていた白いものが舞い上がる。
床にはいろんな物がごちゃごちゃと散乱していた。
僕は、彼女が最後に僕めがけて投げつけた、破れた羽枕を呆然と見ていた。










SS 『MY LITTLE ANGEL』










僕とアスカが一緒に住むようになってから、もうすぐ1年になる。
出会ったのは・・・もう5年も前の事か。つい先日のように感じていた出会いの日が思ったより昔である事に驚く。
彼女はドイツから日本に留学生としてやって来ていた。既にドイツの大学を卒業した天才美少女、という噂は彼女が来日する前に学校中に伝わった。彼女が初めて学校に来た日、彼女の前評判通りの美少女ぶりに男どもは我先にとアスカに近付こうとしていた。
僕と同じクラスになった彼女は、クラス内でも注目の的だった。
だけど僕には好きな人がもういたから、あまり興味は湧かなかった。
ある日近くの公園で散歩していた僕は、話題の天才美少女に会った。



−ちょっと、そこのアンタ。
−え?
−やっぱり碇君だ。
−あ・・・惣流さん、こんにちは。
−碇君、暇?
−え?・・・まあ、暇と言えば暇かな?
−そう、じゃちょっと付き合って欲しい所があるんだけど。
−ぼ、僕が?
−他に誰がいるのよ。
−そ、そりゃそうだけど・・・。
−じゃ、わかったわね。決定。行くわよ、碇君。
−えっ・・・。
−ああ、碇君ってのもなんか呼びにくいわね。シンジって呼ばせてもらうわよ。
−ちょ、ちょっと・・・。
−ほら、ぐずぐずしない!さっさと付いてくる!
−・・・わかったよ・・・。
−いやー、助かったわ、いい荷物持ちが拾えて。
−ええ!?
−何よ、随分イヤそうねぇ?
−いえ・・・光栄です、惣流さん・・・。
−うん、よろしい。さ、行くわよシンジ。



思えばとんでもない出逢いだったなぁ。
『アスカ様の下僕』なんてあだ名つけられて、嫌な思いもした。
なんでこの人は僕に付きまとうんだろう?なんて思ったりもした。
しかし人生とは不思議なもので、時が巡った今は、誰もが認めるアツアツカップル(トウジ談)で、しかも一緒に住んでさえいる。
その間いろんな事があった。

一緒に海に行った。秋の山の紅葉が綺麗だった。
アスカの書いた論文が評価されなかった、と知らされた夜は一晩中隣にいて慰めた。
2年参りをした。スキーにも行った。
花見の席で、ほろ酔い加減のアスカはとても艶めかしかった。

ケンカもした。彼女も今ではもう大人の女性、中学生の頃のような気性の激しさは少し薄れたが、まだまだ短気な所のあるアスカとはよくケンカしたっけ。

だけど今日のは今までのような雰囲気ではなかった。
彼女が怒った原因。僕の至らない所の、ほぼ全てを許せる彼女が唯一許せなかった物、それは以前つきあっていた女性、綾波レイからの贈り物だった。
このマグカップはまだ二人の関係が冷めるずっと前に、お揃いのが欲しかったから、と綾波が買ってきた物だった。照れくさかったけど、嬉しくもあった。
別れるとき、綾波は僕の部屋にあった自分に関わる物全てを引き上げていった。たった一つ、このマグカップだけを残して。

アスカはその事を知っていた。もちろん僕が言った訳ではない。

『女の勘よ。』

アスカはそう言った。まあ、以前僕が綾波とつきあっていたのは知っているのだから、僕が普段使われていないそのマグカップを何かとても大事そうに扱っているのを見れば、それが何なのか理解するのはたやすかっただろうし、友人の多い彼女のことだ。情報源などいくらでもあるだろう。
・・・そして彼女は怒った。今日も懐かしそうにマグカップを見つめる僕に対して。
手に触れる物を掴んでは投げ、投げては掴んで、と今日の攻撃はいつものとは比べようもないくらい凄まじかった。やがて枕を投げつけ、投げる物が何もなくなった彼女はマグカップをひっ掴み、

「シンジのバカァッッ!!!」

と叫んで部屋を飛び出していった。



「・・・・・・・・・・ア、アスカッ!!?」

少しの間呆然としていた僕だったが、ようやく我に返りアスカを追い始めた。
なんですぐに追いかけられなかったのだろう。自分が少し情けなくなった。
急いで靴を履き、扉に鍵をかけるのももどかしく、僕は扉を開け放ったまま部屋を出てきてしまった。2段飛びで一気に階段を駆け下りると階段がやかましい音をたてた。

僕らは市街地から少し離れた場所にあるアパートに住んでいる。二人で住むには少し小さめかもしれない。だけど僕はそんな微妙な空間が非常に気に入っている。広すぎる家はあまり好きじゃない。ガランとした部屋の雰囲気は僕に寂しさを与えるだけだ。それにアスカがそばにいてくれるから、僕はちっとも退屈しない、楽しい日々を過ごせた。他の誰でもない、アスカだったからこそ僕たちは今まで一緒にやってこれた。これからも今まで通り、幸せが続くと疑いもせずそう思っていた。なのに・・・。

・・・いけない、いけない。考え事なんてしてる場合じゃない。
早くアスカを探さないと・・・。
アパートの入り口付近を見渡すが、彼女の姿は全く見当たらない。
とりあえず一番近くの神社へと走る。だが、彼女どころかこんな時間には人一人いない。
どこだ。

次にコンビニ。僕もアスカも家から近い、という理由でよく利用する店。扉の前に立つ。のろまな自動ドアがもどかしかった。店内を見渡すが彼女はいなかった。

どこにいるんだ。

少し走ると小学校が見えてくる。グラウンドに入り、くまなく探すがここにもアスカはいない。

アスカ・・・。

とぼとぼと校門を出てきた時、僕の視界にちらっと白い物が入った。なんでそんな些細なことが気にかかったのだろう。後で考えると不思議だった。近寄り、拾い上げてみるとそれは真っ白な鳥の羽だった。
・・・羽・・・・・・羽!?
アスカ!!!
僕はその羽が落ちていた辺りを見渡した。・・・・・・・・・あった。
所々に点々と、同じ羽が落ちている。



舞い上がる枕の羽。白い雪のように二人に降りかかる
僕の頭や体、アスカの髪や服にもたくさんまとわりついた。

綺麗だ。

こんな時にこんな事を考えるなんて馬鹿みたいだ。一瞬そう思ったが、そんな思いなんてすぐに吹き飛ぶほど、舞い散る羽の中のアスカは幻想的な美しさを湛えていた。



その羽が今、ここにある。

『探して欲しい』

と言いたげに。
僕は願いを込めるように白い羽のひとひらを強く、強く握り締め、落ちている羽をたどり始めた。

『浜津ヶ池文化公園』
羽は公園の中へと続いていた。ここにアスカがいるのは間違いなさそうだ。
だとすれば、彼女がいるのはあそこしかない・・・。2年前の記憶が急速に色を鮮やかにしていく。



−アスカ・・・。
−何?
−何?じゃないよ。今日呼んだのはアスカの方じゃないか。
−ふふっ、ごめんごめん。今日こそ言いたい事があったからね。
−えっ?
−アタシね、シンジが好き。
−っっ!!?
−今までみたいに突っ張ってても、シンジに好きになってもらえないって気づいたの。
−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
−だからやめるの。肩の力抜いて、もっと自然で素敵なアタシになるの。
−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
−今はレイにはかなわないかもしれない。でもきっと追いついてみせる。
−アスカ・・・。
−だからアタシを、アタシだけを見て、シンジ・・・・・・。
−・・・アスカ、僕がずっと見ていてあげる。
−シンジ!?
−10年後も、20年後もその先もずっと・・・君のそばで君を見続けたい。
−シンジ・・・。
−僕も・・・好きだ、アスカ。君のことが。
−シンジっ!!
−アスカ・・・。もう離さないからね・・・。



いた。
アスカはブランコに腰掛け、こっちを真っ直ぐに見つめている。
さっきの怒り様が嘘のように無表情な顔。
僕はアスカの方へと歩み寄った。ただし、無言のまま。

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」

お互いに口を閉ざしたまま見つめ合い、僕はなんだか時間が止まったかのような錯覚を覚えた。だが、彼女の発した言葉が僕を現実へと引き戻した。

「・・・アタシはシンジにとって何なの?」

「アスカは僕にとってかけがえの無い大切な人だ。」

僕は素直にそう言った。今の僕がいられるのはアスカのおかげだ。
今ではアスカがいなかったら、なんて恐ろしくて考える気にもならない。

「だったら、なんでこんな物今でも後生大事に持ってたりするのよ?」

彼女の手の中にはあのマグカップがあった。

「それは・・・・・・・。レイと別れたとき、彼女が置いていった物なんだ。・・・僕はこれを見る度に彼女を幸せに出来なかったことを反省している。そうやってアスカには辛い思いをさせない、アスカを幸せに出来る自分になりたんだ。・・・ただそれだけだよ。僕はもうレイのことを済んだ事だと、そう思ってる。」

僕は、精一杯自分の思いを伝えようとした。例えどんなに愛し合っていようが所詮は普通の人間。超能力がある訳でも無いし、心を一つにする事なんてできやしない。そんな僕らには相手の気持ちを全部理解するなんて無理な話だ。だけど、いや、だからこそ僕は想いの全てを彼女に伝える必要があった。少しでもお互いを分かり合う努力をする為に。
心を一つにはできなくても、心と心をつなぐことは、きっとできる気がするから。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ちがうわよ・・・。」

「え・・・。」

「全然違うわよ!!そんなの!!ごまかしじゃない!!自分の過去に浸って、傷付いたフリして、それを勝手に自分のせいだって背負い込んで、それを直したつもりになって、優しくなれた気がしてるだけじゃない!!そんなの、違うよ・・・・。」

「アスカ・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・違うわよ・・・絶対に・・・。」

顔を見ることができなかった。今はアスカと向き合うことが苦痛だった。
アスカの気持ちをわかるとかわからないとか、そんな事じゃない。
もっと、それ以前の問題だった。
アスカの言うことは、きっとみんな真実だ。僕は・・・僕の心が壊れるのが怖かった。
だから、思い出として心の中に閉じ込めた。綾波を忘れて、心の一部が崩れるのを恐れていたんだ。
それがアスカを傷付けた。いつまでも心に他の女が住んでる事に、彼女は気付いていたんだ。自分を直に見るのではなく、壁の向こうから過去というガラスを通してしか見ていない僕に耐えられなかったんだ。
アスカをずっと見ているって、アスカを守るって約束したのに、結局僕はアスカをこれ以上ないくらいに傷付けてしまった。

ポトッ

俯いた僕の視線の先 − アスカの足下 − に雫が落ちる。
思わず反射的に顔が上がる。

涙。

目の端からこぼれてもこぼれても溢れてくる悲しみを湛えた水を、僕はただただ見つめていた。声をかけることができなかった。

ふっ・・・。

不意にアスカが笑った。まだ泣いてる。だけど笑ってる・・・。
アスカが静かに自分の気持ちを告げ始める。

「アタシね、シンジが好き。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「昔みたいに突っ張ってても、シンジに好きになってもらえないって気づいたの。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「でも、今のアタシもきっと好きになってもらえない。シンジに似合う女になりたいって無理してるもの。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「だからやめるの。も一度肩の力抜いて、もっともっと自然なアタシになるの。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「今でもレイにはかなわないかもしれない。でもそんなこと関係ない。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「アタシを見て、シンジ・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「レイと比べてじゃない。過去のことなんか関係ない。真っ直ぐに、本当のアタシだけを見て、シンジ・・・。」

アスカの真っ直ぐな気持ちが心に染みわたる。
この1年間、僕は何をしてきたんだろう。

アスカの気持ちを分かろうとした?
何一つ分からなかったじゃないか。

アスカを見ていたか?
見てなんかいなかった。見比べていただけだ。アスカとレイを。

アスカをもっと愛そうとした?
愛は作るものか?・・・違う。勝手に育つものだ、愛ってやつは。

結局僕は何もしてはいなかったのだ。ただ、アスカの優しさに甘えて過ごしてきただけだった。その結果がこれだ。謝って済む問題じゃない。



何ができる?



今まで何もしてこなかった僕にいったい何ができる?自分に問いかける。
少しの間考える。答えはすぐに出た。
まずは謝ろう。そして足りない分は、これからアスカを見ていくことで補おう。
アスカの全てを見よう。全てを受け止めよう。
アスカが楽しい時は一緒に笑おう。
アスカが悲しい時は慰めよう。
そうやって、いつか大きく育った僕の愛を、アスカに捧げよう。

不安そうな表情のアスカが、僕を見つめている。
僕が、答えを出すのを待っている。
答えは既に決まっている。

「・・・アスカ、僕がずっと見ていてあげる。」

「シンジ!?」

「また今日みたいにケンカするかもしれない。一緒にいられない時もあるかもしれない。でも、僕はこれからもアスカと一緒にいたいと思う。アスカを見守りたいと思う。」

「シンジ・・・。」

「僕も・・・好きだ、アスカ。君を愛してる。」

「シンジぃ・・・。」

「アスカ・・・ごめんね、アスカ。」

震える彼女の肩をそっと抱きしめながら、僕は心から謝った。



ひとしきり泣いた後、アスカはあのマグカップを差し出した。
何かを言いたげな瞳。

『わかってる。』

目で答えた僕は、そっとマグカップを受け取った。
そして、澄んだ闇の中へと放り投げた。
不思議と感傷は湧いてこなかった。



今日、僕はこの公園で綾波と決別し、アスカのもとへとたどり着いた。
2年前、僕はこの公園で彼女に僕の気持ちを告白した。
5年前、僕らはこの公園で出会った。
全てはこの公園から始まっていたのかもしれない。
それは運命だったのかもしれない。
僕の腕の中の天使が仕掛けた、悪戯という名の。



「アスカ・・・。」

僕の腕の中で、すっかり安心しきったように体を預けてくる彼女に『もう、帰ろう。』と告げる。

「・・・・・・・・・・・イヤ・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・アスカ・・・。」

「もう少し。お願い、もう少しだけこのままいさせて・・・。」

頬を朱に染めながら、可愛らしく甘えてくる。
僕の心が愛しさで溢れる。
僕は無言のまま、彼女を抱く腕に込める力を少しだけ強くした。



久しぶりに雲一つない星空の毛布が、僕らを優しく包み込んでくれていた。



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Version-1.01 1998+01/24公開
Version-1.00 1997-12/14公開
御意見、御感想、「元ネタバレバレだっつぅーの!」等は こちらへ

あとがき

初めまして。TOMOJI(ともじ)といいます。
最近友人に触発されて小説を書くようになりました。それだけも十分無謀ですが・・・。実はインターネットの事やHTMLをよく知らないのに『めぞんEVA』に投稿するという、超無謀者です。ああ、なんかミスってたらどうしよう・・・。不安は尽きません。
で、この作品ですが、前々からやりたいと思っていたことをやってみました。 見る人が見れば元ネタなんてすぐわかっちゃうんですよね。いいんです。 文才ないのはわかってます。
とにもかくにもLASであること優先です。(笑)
そういや、今回はアスカとシンジ以外登場人物いませんでしたね。 綾波とトウジが名前だけ出たくらいで。
ま、設定考える必要がなくてその分楽ができましたけど(オイオイ)

以前この作品をめぞんEVAに投稿した事があったんですが、その時はぎりぎりで締め切りとなってしまい、非常に悔しい思いをしました。せっかく土曜の夜から日曜にかけて書ききったのに・・。
というわけで、今回の入居受け付けの知らせはとても嬉しかったですね。いや、教えてくれたさんご氏、感謝感謝。

ということで、これからもLAS小説を全国に普及させるため、かといってマンネリにならないように、日夜努力していきたいと思います。
次は連載にしたいなぁ・・・。できれば、いままでなかったようなパターンでやりたいんですが。果たしてうまくいくかどうか。っていうかネタは大丈夫なのか!?ああ・・・やっぱり不安。

頼りない著者ではありますが、皆様、よろしくお願いします。


投稿にあたり、快く協力してくれたさんご氏に感謝しつつ

                   LAS者TOMOJIでした。


あとがきぷらす

ども。修正を加えたってことでさらなるあとがきを。(笑)
この作品を投稿する直前ネットスケープのコンポーザーで修正を加えたんですよ。そうしたら、なんかいらないタグをガシガシ入れまくるもんだから、大家さんに迷惑かけるわ、実際読んでみたら自分が作ったときのイメージと違うわでファイルサイズも異常に大きくなるし、いいことありませんでした。
というわけで、今度は完全エディタ打ちです。
余計なタグもおそらく入っていません。
これできちんと表示されなきゃ泣いちゃうよ。
ではでは、次の作品でお会いしましょう。
TOMOJIでした。

追伸
お正月で皆さんお暇なせいか、カウントがものすごいペースで伸びていました。
ちょっとびっくり。




 限定募集第2の応答者さん(^^)

 めぞん通算97人目のご入居です!
 

 D04号室のさんごさんのお友達、
 TOMOJIさん、ようこそめぞんへ(^^)

 第1作、『MY LITTLE ANGEL』、公開です。
 

 

 シンジのもつ過去に傷付き、飛び出したアスカ・・。
 

 「追いかけて欲しい」
  道に落とした白い羽。

 「話したい」
  壊さず持っていたマグカップ。
 

 アイテムに表された彼女の心が伝わってきますね。
 

 黙っていても伝わる物、
 言葉にしないと伝わらない物。

 二人の1日が素敵でした(^^)
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 槇原を巧くモチーフにしたTOMOJIさんに感想メールを送りましょう!


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