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NEW TYPE EVANGELION

第拾弐話
甘い旅


「シンジ」

第拾四使徒ゼルエルとの戦いから1週間後。
戦いの混乱から何とか立ち直り、ようやく復旧の目処が立ってきたとき。
久しぶりに帰っていた碇夫妻はシンジを居間に呼び寄せた。

「何?父さん」
「シンジ、命令だ。温泉にいけ」
「はぁ?何言ってるんだよ、父さん。藪から棒に」
「シンジ、おまえに拒否権はない。命令だ、温泉にいけ」
「なんで僕が温泉に行かなきゃならないんだよ!」
「だから拒否権はないといっただろう。いいから命令を聞け」

そこに・・・・・・・・・・・・。


すぱこ――――――――――ん!!


ユイ必殺の超弩級ゲンドウ粉砕兵器
その名も『すりっぱ』が炸裂した。(笑)

「あなたっ!何ボケてらっしゃるんですかっ!」
「ユ、ユイ・・・いや・・・その・・・」
「いい加減シンジをからかうのはやめてちゃんとしたことをおっしゃってくださいっ!」
「そ、そうだな・・・・ユイ・・・」

額に大粒の汗をかいたゲンドウは、シンジをからかうことをやめ、
仕方なさそうにユイのいうことを聞いてちゃんとしたことをいうことにした。

「温泉というのは他でもない。アスカ君と一緒に行けということだ」
「アスカと?」
「そうだ、古来より怪我の治療には温泉と相場が決まっている」
「そうなの?」
「そうよ、シンジ。怪我の治療には温泉が一番なのよ。湯治というわ。」
「トウジ・・・?」
「鈴原君のことじゃぁなくて温泉で治す方の湯治よ」
「それくらい分かっているよ、母さん。ちょっとボケてみただけだよ」
「シンジぃ・・・母親をからかうのぉ・・・・!」

ユイは額に青筋を立ててシンジをぐりぐりする。

「いたたたたた・・・・・痛いよ!母さん!」
「自業自得だな・・・シンジ」
「うりうり・・・母さんをバカにするからよ・・・うりうり・・・」

結構お茶目なユイさんと、それを見て面白がるゲンドウ。
結構いい家族だったりする。









「アスカぁ」

シンジは怪我を負ったアスカのために、毎日アスカの部屋へ行って何かと手伝っているのである。
この日も学校に行くために、アスカの部屋を訪れていた。

「アスカ、入るよ」
「あ・・・ちょっと待って・・・・・・・・・いいよ」

ガチャリ

「どうしたの?アスカ」
「どうしたのって・・・着替えているところだったのよ。それともシンジ・・・見たかった?」
「そ、そ、そ、そ・・・そんなこといわれても・・・」
「冗談よ」
「アスカぁ・・・からかわないでよ」
「うふふふふふ・・・さぁシンジ、学校に行こうか」
「はいはい、分かったよ。・・・はい松葉杖」
「ありがと、シンジ」

アスカの足の骨にひびが入ってから、シンジは一人暮らしをしているアスカの元をちょくちょく尋ねていた。
アスカの家族は現在はドイツにいる。
アスカの両親は、アスカも連れていこうとしたが、猛反発されたため、
世話を碇夫妻に頼んでおいていったというわけである。




「ねぇねぇ、アスカ」
「何?」

通学途中でシンジは急にアスカに話しかけた。

「あのさぁ・・・今度の休みなんだけど・・・あいてる?」
「一応・・・あいているけど・・・何?」
「あの・・・その・・・」
「はっきりしなさいよぉ。」
「いやね・・・温泉にでも・・・行かない?ほら・・・怪我の治療のために・・・さ」
「・・・・・いいわよ・・・・」
「えっ?」
「いいわよって言ったの・・・それとも・・・シンジがイヤなの?」
「い・・・イヤなわけないだろ!」
「そう・・・だったら連れてってくれる?シンジ」
「うん、いいよ。費用とかは全部父さんが出してくれるって行ってたし」
「そうなの?それで温泉はどこなの?あまり遠出は出来ないわよ」
「それなんだけどね・・・NERVがやっている温泉があるって言うんだ」
「ね、NERVが!?」
「うん、父さんがそういってた」

NERV・・・多角経営をしているということは周知の事実である。
下は屋台のたこ焼き屋から上は正義の味方まで幅広い経営をしていると有名である。(笑)

「それじゃぁ、今度の休みは温泉ね!」
「うん」
「楽しみだなぁ・・・シンジと温泉・・・混浴・・・きゃっ!
「・・・?・・・何か言った?アスカ」
「や、やぁねぇ・・・何も言ってないわよ・・・・」
「そう?ならいいけど」

『危なかったぁ・・・』

自分で妄想しておいて自爆するアスカちゃんであった。









そして休みの日・・・
シンジとアスカは朝早くから温泉に行く支度をしていた。

「アスカぁ、準備できたぁ?」
「こっちはあと少しよ、もうちょっと待って」

1泊2日の温泉の旅。
たった1泊するだけなのではあるが、やはりアスカの荷物は半端ではなかった。
もちろん、それを全てシンジが持つことになるのは言うまでもない。

「はい、シンジ。これもお願いね。」
「・・・まだあるの?」
「これで最後。」
「でも・・・1泊の旅行なのになんでこんなに荷物があるの・・・?」
「シンジ・・・深く詮索すると・・・」
「わ、分かったよ・・・あ、危ない・・・
「な〜にか言ったかしらねぇ〜」
「ななな・・・なんでもないよ、あ、アスカ・・・」

この二人は万事この調子である。
すでに二人は周りから認められている存在ではあるのだが、
変わりがないのはいいことなのか悪いことなのか・・・

「で、温泉まではどうやっていくの?私は何も聞いてないんだからシンジ、エスコートするのよ」
「分かっているさ、そんなこと。温泉までは、とりあえずタクシーで駅まで行って、
 それからリニアトレインで温泉まで直行だよ」
「そ、わかったわ」

『父さんはこうしていけっていったけど実際の所どんなところなのか皆目見当がつかないんだよなぁ。
 また変なところじゃなきゃいいけど・・・』

もちろん、碇一家で旅行することはある。
場所はまともな所なのだが、決まって変なところに泊まるのである。
例えば、観光地で遊んでからいざ泊まるとなったら車で2時間も3時間もかかる旅館に泊まることになったり・・・。
大体がゲンドウの趣味ではあるのだが・・・。

『父さん・・・まともな旅館にしてくれよ・・・』

シンジがこう願うわけも分からないでもない。









「・・・・そういえばさ、シンジ」
「何?」

場所はリニアトレインの車中。
当然二人のいる車両には二人以外誰もいない。
全てゲンドウの手回しによるものである。

「こうして・・・二人だけで旅行するなんて思わなかったな」
「そう?」
「うん。大体旅行となると必ず誰かと一緒だったじゃない。
 こうしてシンジと二人っきりで旅行できるとは思わなかったの」
「僕もそう思うな。アスカと二人っきりか・・・なんか新婚旅行みたいだね」
「ななななな・・・・・・・何言ってんのよっ!そそそそそ・・・・そんなこと・・・・・・あるわけ・・・・
 ある・・・かな・・・

シンジの人格が一つになりつつあるのか、今のシンジは以前のような奥手ではなかった。
こういったこともすらっと言ってしまうといった傾向がある。
だが、このような性格は時々だけ出るものであって、そう頻繁には出ては来ない。
時には奥手なシンジに戻ってしまうこともしばしばあった。




その後はアスカが顔を真っ赤にしてうつむいてしまったため、会話こそ少なかったが、
二人は無事に目的地である温泉旅館へとたどり着いた。

「ねぇアスカ・・・これって・・・」
「何も・・・言わないで・・・言いたくない・・・」

シンジとアスカが絶句してしまうほどの旅館。
ゲンドウはまたもや変な旅館を選んでいた。
その名も・・・

『温泉宿 げん・あんど・ゆい』(笑)

その名の通り、本来ゲンドウとユイ専用の温泉宿である。
今回は特別にシンジとアスカに使うことを進めたというわけである。
当然、シンジとアスカをくっつけるための設備云々用意したのは言うまでもない。

「ま、まぁ父さん達が使うんだから変かもしれないけど、温泉は一級品のものがあると思うよ、アスカ」
「そ、そうね・・・。何たって叔父様達が使うんだから変ね。でも一級品というのはアタシもそう思うわ」

シンジとアスカは、旅館そのものにも圧倒されつつも、とりあえず中にはいることにした。




「いらっしゃいませ」

シンジ達が旅館にはいると、一人の着物を着た人が出迎えた。

「私がこの旅館の女将でございます。碇シンジ様と、 "碇アスカ"様でございますね」

「「・・・・・・・・・ ・・・・・・」」


もちろん、シンジ達は硬直している
まぁ・・・無理もないが・・・。

「ちちち・・・ちょっと!ななな・・・なんでアタシが碇姓になってるのよっ!」
「はぁ・・・碇ゲンドウ様がそう申されてましたが・・・」
「父さんが?」

「はい、何でも『息子夫婦がそっちに行く。世話してやってくれ』 とのことでしたが・・・」
「むむむ・・・息子夫婦ぅ?!」
「父さん・・・」

実はこのことを画策したのはゲンドウ一人ではない。
ユイも計画に参加していた。
しかも計画をねるのに、NERVのMAGIの50%の能力を使用したというのだから凄い。

「あの・・・、お部屋に案内いたしますが・・・」
「あ、すみません。お願いします」




シンジ達は案内された部屋へ行き、荷物の整理などをやっていた。
ちなみにシンジ達が案内された部屋は和風スイートルームであった。(なんじゃそりゃ?)
この旅館、ゲンドウとユイしか使用しないにも関わらず、部屋数は相当のものがある。
一見すると豪華旅館に見えるのだ。
この旅館の経営は全てNERVが仕切っているので、資金には困っていないようなのだが・・・。

「お客様、温泉にはお入りになりますよね」
「えぇ、そのつもりですが」
「温泉はこの部屋を出てすぐ近くにありますのでごゆっくりごくつろぎ下さい。
 それから当旅館の趣旨として、全て混浴 となっております。
 また、温泉にはいるときの礼儀としてタオル、水着 などを湯船に入れないように心がけて下さい」
「ち、ちょっと待って・・・それって・・・何も付けないで・・・裸で入れってこと?」
「そうです。当旅館の経営者からの言いつけですので」
「経営者って・・・父さんだよね」
「はい、碇ゲンドウ様でございます」

『父さん・・・一体何を考えているんだ・・・』

『裸で・・・・・・・・(ぽっ)』

水着は違うが、温泉などにタオルを入れないのは当然である(本当)。
この旅館、ゲンドウとユイしか利用しなかったため、このようなルールが暗黙の内に出来上がっていたのだ。




二人はしばらく固まっていた。
なんか旅館に来てから固まってばかりのような気もするが・・・。

「シ、シンジ・・・」
「な、何・・・アスカ・・・」
「温泉・・・行こうか?・・・・」
「えっ?!」

アスカの突然の発言にシンジは驚いていた。

「温泉に行こうかって言ってんの。入らないと来た意味がないでしょ」
「う、うん・・・そう・・・だね。でも・・・いいの?」
「良いも悪いも・・・もう見せたことあるんだから良いじゃない・・・恥ずかしいけど
「うん・・・わかった・・・」

シンジとアスカは共だって温泉へ行くことにした。




シンジはアスカの手を取って温泉の脱衣場へと出かける。
しかし、そこに脱衣場とおぼしきものは一部屋しかなかった。

「あれ?脱衣場って・・・男女に分かれていないんだ」
「叔父様達なら一つで良いんだろうけど私たちは・・・」

思案に暮れるアスカ。
すでにシンジにオールヌードは見せてはいるのだが、着替えとなるとまた違ったものがあるらしい。
まぁともかく、考えた結果、まずシンジが着替え、そのあとでアスカが着替えるということになった。






かっぽぉ〜〜〜〜〜〜ん

「ふぅ・・・やっぱり温泉は良いなぁ。心の洗濯とは言ったもんだよなぁ・・・」

さすがにゲンドウ達が利用するだけあって、温泉そのものは豪華な作りになっていた。
旅館のネーミングセンスは別として(笑)。

『シンジィ〜、ちょっと手伝ってくれるぅ〜、足が痛いからちょっと支えて欲しいのよ〜』

今のシンジは旅館の女将に言われたとおり、すっぽんぽん(笑)である。
だが、片隅においてあるタオルだけは忘れなかった。
そのタオルを腰に巻くと、シンジはアスカの手を貸しに行った。

「大丈夫?アスカ」
「大丈夫じゃないわ。ちょっと手を貸してよ」
「う、うん・・・」

シンジは怪我をしているアスカの手を取って、温泉へ入り直した。
もちろん、入るときにタオルを取ったのは言うまでもない(
^^


シンジとアスカは、予定したとおりに真っ赤になっていた。
そして互いに背を向き合いながら、温泉に浸かっていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

終始無言のアスカ。
一方、シンジはというと・・・・・・・・・。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!勃っちゃだめだ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ・・・・・・・最低だ・・・・俺って・・・』



元気だねぇ、シンジ君(笑)




小一時間した後、アスカが急に話し出した。
その間、ずっと会話はなかったのであるが。

「シンジ・・・アタシ・・・先にあがるね・・・」
「う・・・うん・・・僕は・・・もう少しだけいるよ・・・」
「わかったわ・・・」

アスカは真っ赤になりつつも、何とか足が痛いのを我慢して脱衣室へと入っていった。
そして脱衣場に駆け込むと・・・。

『あぁ・・・恥ずかしい・・・シンジにアタシの裸を明るいところで見せるのはやっぱり恥ずかしいわ・・・』

暗いところでは見せてたんかい(爆)

そしてシンジは・・・。

『良かった・・・アスカが先に出てくれて・・・』

膨張しっぱなしになっていたシンジ君であった(笑)









場所は変わってここはNERV本部。
レイはというと、ここで待機任務に就いていた。

「シンちゃんとアスカ・・・どこに行ったのかしら・・・」

シンジとアスカが一緒に温泉に行ったことをレイは知らない。
ゲンドウがあえて、レイには知らせなかったのである。


ぷしゅー


「ん?」

レイはキトの部屋へと入っていった。
もちろん、シンジとアスカの居所を聞き出すためである。

「おや?どうしたんだい?レイちゃん」
「山崎さん・・・シンちゃんとアスカはどこっ!」
「シ、シンジ君とアスカちゃんかい・・・し、知らないなぁ・・・はは(汗)・・」
「知ってるんでしょっ!」
「し、知らない・・・知らないよ・・・レイちゃん・・・ははは(汗)・・・」

実はキトはシンジとアスカの居所を知っている。
ゲンドウとシンジから聞いていたのだ。
そしてゲンドウからは他にだれも教えるなと言うことなのでここで話すわけには行かないというわけである。

「そう・・・教えてくれないの・・・」
「お、教えるも何も・・・俺は知らないからな・・・はは(大汗)」
「そう・・・なら・・・

 『黄昏よりも昏きもの、血の流れより紅きもの
  刻の流れに埋もれし、偉大なる汝の名において・・・』

 ・・・・・・」
「ドラ・スレ?高位魔族であるこの私にそのようなものはきかんぞ」
「へ?山崎さんって高位魔族なの?」
「いや・・・ちがうが・・・」
「それじゃぁ効くわね、
 レイちゃん必殺!『どらぐすれぇ〜いぶっ!』


どかっ!


「ぐふっ!」

レイちゃん必殺どらぐすれいぶ・・・それはあまりに恐ろしい技である・・・。
綾波レイのみ使えうるという必殺技。
それは・・・・・・・机なげ(笑)

「さぁ!教えてっ!シンちゃんとアスカはどこっ!」
「し、シンジ君とアスカちゃんは・・・温泉・・・だが・・・もう遅い・・・」
「遅い?遅いってどういうことよ!」
「二人がどこへ行ったのか・・・皆目見当がつかない・・・NERVの諜報部でさえ知らない・・・」
「山崎さんさっき温泉っていったじゃない!どういうことっ!」
「俺は・・・温泉に行くとしか・・・き、聞いていない・・・」
「そう・・・・・・・・・・。」
「心配することはないと思うよ。何でもアスカちゃんの湯治だって話だから」
「う〜〜。仕方ないわねぇ。こんどは私にもつれていってもらわなきゃ」
「そうしてくれ、これ以上レイちゃんの必殺技を見たくないからな」

レイは一応納得し、今度は私も連れていって欲しいと願っていた。
ちなみに私(Y-MICK)のほうではその予定は立てていません(笑)









その夜、シンジとアスカの二人は一つの布団に入っていた。
もちろん、ゲンドウ達の画策によるものである。
ここでも二人は共に背を向けあったまま休んでいた。

「シンジ・・・起きてる?」
「起きてるけど・・・」
「アタシ達・・・叔父様達に見事にはめられたわね」
「父さん達は僕たちをくっつけようとしているんだよ」
「あ、アタシとシンジをっ!」
「うん・・・そう言ってた・・・母さんも・・・」
「シンジの所の両親って・・・」
「何も言わないで。変な両親だってことは自覚しているから」
「う・・・うん」
「・・・それに僕は別にアスカとならはめられてもいいと思っているんだけど・・・」
「えっ・・・(真っ赤)」
「僕は別にかまわないって言っているんだ。もっともこの年でこんなこと考えるのも変かもしれないけど・・・」
「そ、そんなこと無いわよ・・・アタシだって・・・そう思っているんだから・・・」
「アスカ・・・・・・」
「シンジ・・・・・・」

二人の唇は自然と重なり合っていた。
そして夜は更けていった・・・。

そして朝起きたときにアスカちゃんが『きゃ〜、エッチバカ変態っ!』と言ったとかいわなかったとか・・・。









翌日の昼頃・・・
シンジとアスカは温泉での湯治を終え、帰路に就いていた。

「ねぇアスカ」
「何?シンジ」
「楽しかった?」
「そうねぇ・・・まぁいいほうじゃない?旅館には面食らったけど」
「また行こうね」
「うん、でも次はアンタが旅館を選ぶのよ。もっと普通の旅館をね」
「ははは・・・分かっているよ」
「うふふふふふふふ・・・・・・」

この温泉の旅で二人はお互いの全て(別の意味で)をさらけ出した。
だが、そのおかげで二人の絆はさらに深まった感じがあった。
そしてレイはというと・・・・・。

「シンちゃんとは・・・どこが良いかなぁ・・・あ、ここなんていいなぁ・・・。
 温泉よねぇ・・・やっぱり混浴よねぇ・・・そして・・・・シンちゃんを襲っちゃおうかしら・・・、
 きゃ、私ったらなんてことを・・・(ぽっ)」

こういったことがしばらく続いたという。
そしてシンジとレイが共に温泉にいった話は聞かなかった・・・。


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ver.-1.10 1998-04/12訂正
ver.-1.00 1998-02/15公開
ご意見・ご感想は y-mick@japan-net.ne.jpまで!!
次回予告

アスカとレイの愛機、弐号機と零号機が改修されて戻ってくる。
大幅な改造をなされて。
そして待ってましたとばかりに使徒の襲来。
彼女たちは使徒に勝つことができるのか?

次回、
NEW TYPE EVANGELION 第拾参話 蘇る愛機

次回は久しぶりにさーびすしちゃうわよん


あとがき

しばらくぶりのY-MICKです(^^)
NEW TYPE EVANGELION 第拾弐話 甘い旅 を公開します。

ずいぶん期間があいちまいました。すいません m(_ _)m
忙しかったんですぅ、卒業論文とか、引っ越しとか・・・。
まぁゆるしたってくらはい。(^^;)

今回は一応LASオンリーとなっております。
ご満足いただけましたでしょうか?
なんか最後のほうは手抜きのような気がしないでもないですが、そのあたりのことは目をつぶって下さい(^^;)

あと、途中のレイちゃんの会話・・・分からない人がいるかもしれませんね(^^;)
分からなかったら分からないで良いです。
知りたい人は誰かに聞いて下さい。(をひをひ)

次回!・・・・・・・・どうしましょう(^^;)
予告は出来ているのですが、内容が決まっていません。
まぁその内に公開しますんで、首をながぁ〜〜くしてまっててください。

今回はこのあたりで、
そりではっ!(^^)/~~


 Y-MICKさんの『NEW TYPE EVANGELION』第拾弐話、公開です。



 愉快な温泉♪

 楽しい温泉♪


 二人きりってのがまた良いよね。

 親公認てのがさらに安心!?


 ゲンドウ&ユイのシンジのおやコンビは押せ押せですが、
 アスカのご両親はどうなんだろう(^^;

 かわいい一人娘が−−−


 シンジvsアスカパパの対決は間近か!!?(笑)



 さあ、訪問者の皆さん。
 シリアス&ラブコメの Y-MICK さんに感想メールを送りましょう!


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