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NEW TYPE EVANGELION
第六話
休日


山崎キトが碇家の居候となってから1ヶ月が過ぎていた。
その間、様々なことがあった。
話したいのだが、それを全てはなしているとLASができなくなってしまうので省略させていただく。
この1ヶ月にあったことを簡単に説明するくらいはしよう。

まずエヴァンゲリオン零号機の凍結が解除された。
それに関してパイロットも復帰が決まった。パイロットは当然のごとく綾波レイである。
そして次なる使徒の襲来もあった。第伍使徒ラミエルである。
使徒は凍結解除された零号機と初号機により殲滅された。

そしてエヴァンゲリオン弐号機がロールアウトされ、ドイツから運ばれることになった。
パイロットは当初の予定どうり惣流アスカが選ばれた。
そして輸送中に第六使徒ガギエルが襲来。アスカの弐号機により殲滅。

1ヶ月の間に起きた大きな出来事はこのくらいである。
 
 
 

そしてある日のこと、綾波レイ、碇シンジ、惣流アスカはシンクロテストを終え、帰路に就いていた。
シンジとアスカがレイと別れた数秒後・・・・・・・。

「ねぇ、シンジ。明日何か予定ある?」
「うーーん、どうだったかなぁ、テストは明日はなかったし、学校も休みだから
 たぶん何もないよ」
「そう、じゃ、明日アタシに付き合いなさい」
「えーーーやだよ、アスカと一緒にいるところ見られたらまた冷やかされるんだもん」

事実そうなっているのである。
前にもまして冷やかしが多くなっているのだ。

「いいじゃない、アタシは別にかまわないわよ」

アスカは弐号機のパイロットとなってからシンジと一緒にいることがより多くなったため、
意識しまくってしまったのである。
その結果、・・・・・・・・・・・・つまり慣れてしまったのだ。

「やだよ、・・・・・・・・・・・そうだ、トウジたちも誘おうよ!みんなでどこかに行こうよ!」

シンジにしてみれば苦し紛れの逃避であった。

「しょうがないわねぇ、それじゃあたしもレイとヒカリを誘うからアンタは残りの2バカを誘いなさい。
 そうすれば3対3になってちょうどいいでしょ」

アスカはシンジに反対することも少なくなってきていた。
さらに、レイとは意気投合してしまい、今ではアスカの親友と呼べる人にまでなっていたのだ。

「そう、じゃ僕はトウジとケンスケを誘うよ。で、どこに行こうか?」
「アタシは新しい服や水着がほしいからデパートがいいわ」
「え、でもデパートは交通の便が悪いからやだなぁ」

第3新東京市は時期首都なのだが、使徒の襲来によってその計画が遅れてしまっていた。
その結果、所々で不便なところが出てきてしまっているのである。
デパートが交通の便が悪いところにできてしまったというのもその結果である。
(そういうことにしといてください(^^;))

「それならおじさまかおばさまに車で送っていってもらえるよう頼めないかしら」
「うん、分かった、聞いてみるよ」
 
 
 

そうこうしているうちに二人は自分の家についてしまっていた。

「それじゃ、アスカ、またあとで」
「うん、じゃあとでアタシの部屋で明日の打ち合わせをしましょ」
「分かった」

そういうと二人は家の中へと消えていった。

「ただいまーーーー」
「おう、お帰り、シンジ君」

出迎えてくれたのは母さんじゃなくて山崎さんだった。

「あれ、山崎さん。今日はNERVには行かないの?」
「ああ、しばらくは行く必要が無くなったんでね」

山崎さんはNERVでBH機関の研究をしていると聞いたことがある。
何でも、BH機関を搭載したエヴァンゲリオンを量産するとかしないとか。
とにかくS2機関ができないんでその代用としてBH機関を本格的に採用するという話もある。

「山崎さん、父さんと母さんは?」
「ゲンさんと、ユイちゃんならNERVに泊まりで出ているぞ、何でも一週間くらいかかるって話だ。
 シンジ君にはメールで知らせるとかいっていたが」

山崎さんは父さんと母さんをゲンさんとユイちゃんと呼んでいる。
山崎さんは実際は39歳で母さんより1つ年上だかららしい。
でも冷凍刑のおかげで14年分年をとらなかったというんで今25歳だって言ってる。
母さんはそのことを聞いて自分も冷凍しようとか言ってた。
でも父さんがすごく反対したらしく、母さんは思いとどまったらしい。
そのときの父さんの慌てぶりといったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すごく笑えた。

で、僕はメールを見てみた。

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 Subject:シンちゃんへ
   Date:Fri, 20 Jun 2015 15:34:57 +0900
   From:Yui IKARI <yui@magi.nerv.jp>
    To:Shinji IKARI <shinji@magi.nerv.jp>

 ユイです。

 今日から一週間、NERVに泊まり込むことになっちゃったの。
 で、ご飯のことはアスカちゃんに全て任せてあるわ。
 一週間分の生活費は山崎博士に渡してあるから、博士にもらってね。
 それじゃぁ戸締まりだけには気をつけてね。

 P.S 山崎博士も時々泊まりがけで出かけるかもしれないわ。
    そのときにでも既成事実をアスカちゃんと作っちゃいなさい。
    私たちは応援しているわ、がんばりなさい、シンジ。

 P.S の P.S お父さんも早く孫の顔が見たいっていっているわよ。
        もちろん、母さんもね。
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「か、母さん・・・・・・・・」

僕はすごくあきれていた、既成事実だなんて・・・・・・・・・・・・・・・・。

「どうだって?」

突然山崎さんが口を開いたものだから僕は紅い顔を隠せないでいた。

「どうした、顔が紅いぞ」
「な、なんでもないです、それより生活費を山崎さんからもらえということなんですが」
「ああ、ユイちゃんから預かっている。ほら」

そういうと山崎さんは一枚のカードを差し出した。

「何でもそのカードで1000万近く自由に使っていいとか聞いたぞ。
 あとユイちゃんからの伝言なんだが、”やりなさい、シンジ”といっていた。」

『いくら母さんの公認でも・・・・・・・早すぎるよ、僕はまだ中学生なんだぞ』

「で、ゲンさんたちに何か用があったのかい?」

忘れるところだった。
アスカたちを明日デパートまで来るまで乗せていってもらわなくちゃいけなかったんだ。

「うん、明日アスカたちとデパートに行くことになってるんだ。でもデパートは交通の便が悪いから
 父さんたちに車で送ってもらおうかと思っていたんだ」
「それなら俺が送ろうか?」
「え!?」
「俺も一応車は運転できるからな。君たちを送るくらいはできるよ、あ、
 シンジ君とアスカちゃんの邪魔はしないから心配するなよ」
「な、何いってるんですか!ぼ、ぼ、僕たちはそんなんじゃないですよ!」
「ほう、僕たちか・・・・・・いいねぇ、若いっていうのは」

シンジはたいていこのようにしてからかわれている。
アスカのほうはというとすでに慣れて(?)しまったため、気にはならないらしい。
と、いうよりすでに気持ちに整理がついているのか・・・・・・・。
どちらにしろ、シンジをからかうにはこれが一番おもしろいのである。

「もう・・・・・、それよりお願いできますか?」
「あぁ、いいぞ。で、何人だ?」
「えぇっと、僕、アスカ、綾波、委員長、トウジ、あと・・・・ケンスケの六人です」

どうやらケンスケはシンジにも忘れられていたようだ、かわいそうに・・・・。

「OK、じゃ、ワゴンだな、それで時間は?」
「時間はこれからアスカの部屋で決めます」
「それじゃ夕食のあとにでも聞かせてくれるかな、それとシンジ君、
 女の子の部屋で変なことしちゃだめだぞ、そういうときは自分の部屋に誘うもんだ」
「な、何言ってんですか!そんな事するわけないでしょ!」
「ははははは・・・・・・、それじゃ俺はちょっと出かけてくる、夕食のあとに聞かせてくれ」

そういうと山崎さんはどこかに出かけてしまった。
 
 
 

それから、僕はアスカの部屋へ行った。

「アスカ、明日は父さんたちは以内みたいだから山崎さんに頼んだよ」
「そう、おじさま達いないのね。そういえばおばさまからメールがきてたわね」

ちなみにそのメールはというと・・・・・・・。

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 Subject:アスカちゃんへ
   Date:Fri, 20 Jun 2015 15:37:23 +0900
   From:Yui IKARI <yui@magi.nerv.jp>
    To:Asuka SOURYU <asuka@magi.nerv.jp>

 ユイです。

 今日から一週間、私とお父さんはNERVに泊まり込むことになったの。
 で、ご飯のことをお願いしたいの。
 一週間分の生活費はシンジが山崎博士からもらっているはずよ。
 それじゃぁシンジをよろしくね。

 P.S 山崎博士も時々泊まりがけで出かけるかもしれないわ。
    そのときがチャンスよ!いっそのこと
    押し倒しちゃってもいいわ。
    私たちは応援しているわ、がんばって!アスカちゃん。
-----------------------------------------------------------------------------

と、こんな感じである。
シンジのとあまり変わらないが・・・・(すみません m(_ _)m コピー&ペーストしちゃいました)
当然、これを見たときにアスカちゃんは赤面したのは言うまでもない。

「それじゃ明日は山崎さんの運転でデパートね。」
「うん、いいよ。それじゃ時間はどうするの?」
「うーーーん、デパートが開く時間は10:00よね・・・・・・。
 じゃ、9:00にシンジの家でいいかしら」
「分かった。早速トウジたちに連絡するよ」

そうしてシンジはトウジとケンスケ、アスカはレイとヒカリをそれぞれ誘った。
当然、全員OKである。(そうしないと話が進まない。)
で、この日は終わった。
アスカの部屋では何も無くって怒っている方。
ここでLASをやっちゃうとあとで薄くなってしまうんでそこら辺は分かってください。
 
 
 

その日の夜、ちょうど眠りに入る頃・・・・・・・・・・・・。

「明日はアスカ達とデパートかぁ・・・・何もなけりゃいいんだけど・・・・」

シンジ君、そうはいきません。

「明日はシンジとデパートかぁ・・・・・・シンジ・・・・・・・・・何か買ってくれないかなぁ。
 シンジが何か買ってくれたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ぽっ)

何を考えていたんだ?アスカちゃん。

「明日は鈴原とデパート、どんな服着ていこうかな」

ヒカリちゃん、君とトウジだけじゃないんだぞ。

「はぁぁぁぁぁ、めんどいのぉ、なんでワシがいかなあかんねん」

おまいは・・・・・・・・。

「うふふふふふふ・・・・・・・・、明日も碇君とアスカ、からかってやろ。」

レイちゃんはこんなとこだろう。(どんなとこだ?)

こうして夜は更けていった。(いかんケンスケ忘れた・・・・・・まぁいいか、ケンスケだし。)

「よかねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!俺はただでさえ出番が少ないんだぞぉぉぉぉぉ!」

・・・・・・・・・・・・すまん、ゆるせ。(ケンスケの出番、終了)
 
 
 

次の日・・・・・・・・・・・・・。

「シンジ、おはよ」
「おはよ、アスカ、はやいね」
「うんっ!」

今日のアスカは至極ご機嫌だった。
理由は・・・・・・・・・・・言っちゃいかんよな、こういうことは。

「シンジも今日は早いじゃない」
「うん、なんだか早く起きちゃってね、何でだろう」
「さぁ?アタシに分かるわけ無いじゃない」

だが、シンジには早く起きてしまったわけは分かっていた。
でも、あえてここでは語らないことにしよう。
 
 
 

そうこうしているうちにすでに約束の時間になっていた。

「おはよーさん」
「おはよ、アスカ」

まず来たのはトウジとヒカリであった。

「おはよ、ヒカリ。鈴原と一緒に来るなんてなんか怪しいわねぇ。
「そ、そんなんじゃないわよ、す、鈴原とはたまたま・・・・・・・・・・・・・・・・・、
 そう!たまたま一緒になっただけよ、ねぇ、鈴原?」
「せや、い、イインチョとは偶然や、偶然そこで一緒になっただけやがな」

しかし、声がドモっているせいで鈍感のシンジにさえ怪しいと感じさせるのであった。
そこに・・・・・・・・・・・・。

「おっはよー!」

レイがチャイムも鳴らさずにいきなり入ってきた。

「ちょっと、レイ!チャイムくらいならしなさいよ!」
「へ?チャイム?・・・・・・・・・・・・・・・そんなのあった?」

この娘は一体?????

「じゃ、そろったことだし、行こうか。山崎さん、みんなそろいましたからそろそろ行きましょうよ。」
「ん、そうか、それじゃ出発とするか!」

ん?何か忘れているような・・・・・・・・・・・・・・・・・?

「シーンージー」
「どわっ!?」
「俺を忘れるな!確かに俺は影が薄い!だが!俺もこの小説のキャラクターの一人なんだぞ!
 でも、でも・・・・・・作者にまで忘れられるとは!」
「ご、ごめん・・・・・・・・」
「いいさ・・・・・・・、俺なんて・・・・・・・・・」

すまん、ケンスケ君。でも君の出番は本当にここで終わりだよ。

「終わらすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

では話を元に戻そう。
 
 
 

シンジ達一行はキトの運転する車に乗って一路デパートに向かっていた。

「そーいやこの兄さん、誰や?」
「あ、鈴原も気づいた?失礼ですけど、どなたですか?」
「俺か?俺は山崎キト、今シンジ君の家に居候させてもらっている」
「さいでっか、そんならよろしゅう」
「ああ、よろしくな」

車中では様々な会話が飛び交った。(もっとも一番多かったのはシンジとアスカのことだが。)
そして数十分後・・・・・・・・。
 
 
 

シンジ達はデパートの地下駐車場にいた。

「シンジ、早速買い物に行くわよ」
「ほう、早速夫婦で買い物かいな、うらやましいでんなぁ」
「すーずーはーらー!鈴原も行くわよ!もちろん荷物持ちだけどね」
「じゃ、ヒカリ、アタシは服を見てくるから」
「うん、私は調理器具を見てくるわ」

そんな中、キトが口を挟む。

「俺は上の喫茶店にでもいるよ、何かあったら呼んでくれ。
 で、12時に必ず俺の所に集合、これでいいかな」
「「はーい」」

と、いうことで一行はとりあえず別々に行動を開始した。
ちなみに・・・・・・・・・・・・・・、
シンジ、アスカ:5F婦人服売場
トウジ、ヒカリ:7F日用品売場
レイ     :8F書籍売場
キト     :10F喫茶&軽食ミカイ

*補足:全くの適当です。あしからず。

といった具合である。(あと、ケンスケの姿をあちこちで見たとか見ないとか・・・・。)

「またかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

で、全ての人の行動を話すにはあまりに時間がない。
ここではシンジとアスカの行動だけに注目する。(弐拾六話かい!)

「ねぇ、シンジ、これなんかどうかな」
「いいと思うよ」
「シンジ!さっきからそればっかじゃない、少しはまともな答え方っていうのはないの?」
「そんなこといったって・・・・・・・・・・・・・・・それで20着目だよ」
「いいじゃないの、試着はただなんだから」

シンジはあきれかえっていた、ここ数十分の間にアスカは何着も試着をしていたのだ。

「ねぇ、少し休もうよ」
「分かったわよ・・・・・・・・もぅ、しょうがないわねぇ」
 
 
 
 

アスカは渋々シンジの提案に承諾し、休憩することになった。
だが、土曜日ということもあって休憩所はかなりの人で埋まっていた。
そこでアスカは誰もいないだろうということを見越して屋上へと足を運んだ。

屋上には案の定、誰もいなかった。
この時代、一応屋上には遊園地の簡易版のようなものはあったのだが、
誰も利用するものはいなかった。
そのため、どことなく寂しい雰囲気があり、ふたりっきりになりたいカップルなどが、
時々、ごくまれに利用していた。

シンジはベンチに、アスカは屋上の柵にもたれかかっていた。
屋上には少し強めではあるが、風が吹いていた。
その風がアスカの髪をなびかせ、シンジとアスカの周りは言い難い雰囲気をかもしだしていた。

「シンジ・・・・・・・・・・・・・・」
「何?アスカ」
「前から聞きたかったんだけどさ」
「うん」
「アンタなんでエヴァにのってんの?」
「え?!」
「なんでエヴァに乗ってんのって聞いてんの」

シンジは返答に困っていた。
今までに聞かれたことのない質問だったからでもあるし、
今まで考えたこともないことだったからだ。

「何でって・・・・・・・・・・何でだろう?」
「何でだろうって、アンタ考えたこと無かったの?」
「うん、考えたこと無かったな・・・・・母さん達が乗れっていっているからかな」
「何それ?アンタバカァ!?」
「じゃぁアスカは何で乗ってんのさ」
「アタシ?アタシは・・・・・・・・・・シンジと一緒にいられる時間が増えるから・・・・・・・・・・」

アスカの顔はすでに真っ赤であった。
そして今まで屋上の柵にもたれかかっていたアスカはいつの間にかベンチの・・・・・、
シンジの横に座っていた。

「え?今なんていったの?アスカ」
「な、何も言ってないわよっ!アンタなんかに私の戦う理由なんか分かるわけないでしょっ!」
 
 
 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

シンジとアスカはそれっきり黙ってしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「・・・・・・・・・・・・ねぇ、シンジ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
「エヴァに乗る理由、戦う理由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あげようか?」
「えっ?!」
 
 
 

その刹那・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 

シンジは次の言葉を発する前に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 

口をふさがれていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 

手ではなく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 

アスカの唇によって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 
 
 
 
 

シンジはこの瞬間、頭の中が真っ白になったという。

「アタシを・・・・・・・・守るためじゃ・・・・・・・・・・・だめかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、・・・・・・分かった。
 アスカを守るために・・・・・・・・・・・・・・・戦うよ」
「ありがと、シンジ。じゃぁそろそろ山崎さんのとこ行きましょ!みんな待っていると思うわ!」
「あ、そうだね、もう11:57だ。早く行かないとね」
 
 
 

場所は変わってここは10Fの喫茶&軽食ミカイ。

「シンジと惣流、遅いのぉ」
「そうね、アスカはともかく碇君が約束の時間を忘れる分けないと思うんだけど」
「あの二人のことだから今頃屋上でいちゃいちゃしてたりして」
「ガハハハハハハハ、そうかもしれんのぉ」

事実そうだったりする。

そこに遅れてシンジとアスカがやってきた。

「遅れてごめん」
「ごっめーん、買い物してたら遅くなっちゃった」
「ほんまかぁ?」
「「ほ、本当だよ(よ)!」」
「まぁいいじゃないか、とりあえずみんなおなかがすいただろう、今回は俺のおごりだ。
 何でも頼んでいいぞ」
「え?いいんでっか?」
「ああ、かまわないぞ」
「それじゃアタシはんばーぐ!」

真っ先にアスカが注文した。

「え?アスカってはんばーぐが好きなんだっけ?」
「なーに言ってんのよ!アタシがはんばーぐが好きだって事はこの業界じゃ常識よ!」
「そ、そうなの?」
「そうよ!で、アンタは何にするの?」
「うーん、そうだなぁ、・・・・・・・・・・僕はカルボナーラにするよ」
「ワシはこのミカイセットっちゅうのにするわ」
「私はこの当店のおすすめにするわ」
「あたし、お肉が食べたいからこのステーキにするわ」
「俺も肉でも食おうかな、すいませーん、こっちお願いします」

というわけでキトのおごりによる食事となった。
(メニューに関しては無知なものであまり当てにしないでください。つまり適当です。(^^;))

食事中は会話も弾み、みんな楽しく食事をしていた。
トウジだけは食べることに専念していて別だったが・・・・・・。

そして食事が終わったあと・・・・・・・・・・。

「さて、これからどうするかね?」
「アタシまだ買いたいものがあるんだけど」

声を発したのはアスカであった。

「そうか、じゃ買い物をしてくるといい。俺は本でも見てくるかな」
「じゃぁシンジ、行くわよ」
「う、うん」
「ねぇアスカ、何を買いに行くの?」
「うん、水着でも買いに行こうかなって思っているんだけど」
「そうなの?それじゃ私も一緒に行ってもいい?」
「何言ってんの?いいに決まってるじゃない、ヒカリ」
「それじゃ行きましょ、あ、鈴原は荷物持ちね」
「またかいな・・・・・・、ワシいい加減疲れとんねんで」
「すーずーはーらー、いやなの?!」
「い、いや、お共さてていただきます、はい」
「尻に敷かれているね、トウジ」
「はー、おまえんとこも、難儀やなぁ」
「今日は使われっぱなしだからね」
「せやなぁ、お互い苦労するのぉ」

なんかおまえらおっさんみたいだぞ(^^;)

「「何やってんのよー、早く行くわよ」」
「「分かったよ(で)」」
 
 
 

というわけでここは6Fの水着売場。
6月という事もあってここは今年の水着の特集などをやっていた。

「ねぇシンジ、これなんかどうかな?」

アスカが着てきたのは白と赤の水着。(TVでやってたあれね)
当然、中学生のシンジにはちょっと刺激が強すぎた。

「う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なーにしてんのよ」
「あ、・・・・いや、・・・・・・その、・・・・・・・・・・」
「いいの?悪いの?はっきり決めてよ!」
「あ、・・・・・うん、いいと思うよ」
「そ、じゃ買って!」
「へ?」
「買ってって言ってんの!男ならそのくらい出しなさいよ」
「分かったよ、じゃぁ僕からのプレゼントということでいいかな」
「うんっ!ありがと、シンジ」

アスカはシンジがプレゼントするという言葉にものすごく喜んだ。
ちなみに、その水着は15000円だったという。
これはシンジの一ヶ月の小遣いの半年分に当たるのだが、ユイさんからもらったカードでその場はしのいだ。
(すまん、実際どのくらいの値段か知らないんで適当につけてしまった)

で、変わって。

「ねぇ、す、鈴原、どうかな」
「んー?ええんとちゃうか?」
「そう・・・・・・・・・・・・・」

ヒカリが暗い影を落とすと・・・・・。

「す、すまん、イインチョ、にあっとるで!イインチョにぴったりや」
「ありがと、鈴原」

こっちも何かあったらしく、シンジ達と同じ雰囲気をかもしだしていた。
その後、アスカは合計30着ほど試着し、シンジは2着プレゼントし、アスカ自身は1着買った。
で、ヒカリのほうはというと、10着ほど試着してトウジに見せたのだが、
トウジがあまりにも反応を示さないので1着も買わなかったという。

その間に時間は4:30になっていたので、一行は帰るため、車のある地下駐車場に来ていた。
ちなみにこの日に買ったものは、
シンジ:クラシックMD1枚、アスカへのプレゼントの水着2着 合計35000円。
アスカ:水着1着 合計10000円。
トウジ:なし。(全ておごり)
ヒカリ:台所用品3品 合計10000円。
レイ :詩集3冊 合計1500円。
キト :推理小説4冊、昼食代 合計20000円。
といったとこだった。

「それじゃ、帰るか」

キトの提案により一行はデパートをあとにした。
 
 
 

車中では全員疲れたらしく、あまり会話はなかった。
そして車はシンジ達のアパートに着いていた。

「ほんならまた学校でな、シンジ」
「うん、それじゃぁね、トウジ」
「それじゃまた月曜日に」
「ばいばい、ヒカリ」
「碇君、アスカ、それじゃ!」

シンジとアスカはトウジ、ヒカリ、レイをそれぞれ見送った。

「シンジ君、俺はこの車を返してくるから」
「あ、今日はありがとうございました、山崎さん。」
「どういたしまして、じゃ行って来る。」

みんなを見送ったあと、シンジとアスカは一緒に家の玄関まで行った。
手をつないで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

そして玄関の前。

「シンジ、後で夕食作りに行くわね」
「うん、またあとで」

とりあえず二人は荷物を置きに部屋に入っていった。
そして夕食は何事もなくすんだ。
 
 
 

そしてその日の夜。
二人はシンジの部屋のベランダで月を見ていた。

「ねぇシンジ、迷惑だったかな、デパートでの屋上のこと」
「そんなこと無いよ、むしろうれしかったくらいだよ。僕に戦う理由をくれたんだからさ」
「シンジ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「アスカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

二人の影は月を背景に重なっていた。
 
 
 

こうして二人の一時の平和な時は過ぎていった。
 
 
 

「俺はどうなったんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

君は?

「ケンスケだよぉぉぉぉ、俺はあれっきりでて無いじゃないか!」

そうだね。

「そうだねって、それじゃぁ俺はいったいなんなんだぁぁぁぁぁ!」

むちゃくちゃ影の薄い脇役。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

あ、消えていった。

というわけで今度こそ本当に今回は終わり。


次回予告

再びやってきた戦い。二人の心が一つとなるとき、奇跡は起きる。

次回、
NEW TYPE EVANGELION 第七話 心の距離

次回もさーびす、さーびすぅ。


NEXT
ver.-1.10 1998-04/12訂正
ver.-1.00 1997-11/15公開
ご意見・ご感想は y-mick@japan-net.ne.jpまで!! 

あとがき

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふぅ、と、いうわけで NEW TYPE EVANGELION 第六話公開です。
いやぁ、疲れたというのか何というのか。
とにかく初めて書いたLASです。
初めて書くLASとしてはこんなもんでよろしいでしょうか?
ここをこんな風にするともっとLASとしてはよくなるぞ、みたいなメールを待ってます。
いただいたものは次回書くLASの参考にさせていただきます。

あと関西弁ですが、変かもしれません。
私自身、関西出身ではなく愛知県出身なので・・・・・・・・・・・・m(_ _)m

で、次回ですが、ユニゾンになる予定です。
次回もLASが少し入ってしまうのか、それとももしかしてLRSをやってしまうのか?!
と、ゆうことで次回もお楽しみに。(^^)


 Y-MICKさんの『NEW TYPE EVANGELION』第六話、公開です。
 

 キトさん、
 馴染んでますね。
 親切ですね。
 仕事もしてますね(^^)

 私てっきり
 ”協力的、実は−−−”
 だと思っていました(^^;

 

 

 楽しい買い物
 楽しいお食事。

 そして屋上の・・・。

 戦う理由が出来て良かったね。
 

 さて、
 家に帰ってから、夜になってから、
 二人はユイさんのアドバイスに従ったのでしょうか?(爆)

 

 

 さあ、訪問者の皆さん。
 LASに挑んだY-MICKさんに感想メールを送りましょう!


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