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『フフフフ・・・・オマエハワタシノゲキリンニフレタ・・・・カクゴハイイナ・・・』

オレハATフィールドヲゼンメンニハル。

『何だ?この力・・・すさまじい・・・・』

「シンジ?金色に・・・・・光って・・・・・・・翼?」

『ククク・・・ラクニハコロサン・・・ウケテミルノダナ、オレノATフィールドヲ』

ハッタATフィールドヲオレハヤツニブツケタ。

『ATフィールド?・・・・きゃあっ!!』

『カンタンニフットブナ・・・タアイノナイ・・・・』

『3rdの見方に間違いはなかったみたいだね、これがエヴァか・・・・くらえっ!!!』

ドォン!ドォン!ドォォォンッ!!

『ムダダ・・・キサマノコウゲキナドキクハズモナイ。カエリウチニシテヤル』

オレハヤツカラハナタレタホノオニラクニタエタ。
ソシテスグサマハンゲキスル。
ヤツノATフィールドハカンタンニヤブレル。
オレハヤツニコブシヲタタキイレタ。

『かはっ・・・・まさか私の炎に絶えなおかつ攻撃をしてくる・・・・強い・・』

『オワリニシテヤルヨ』

オレハナンドモヤツニコウゲキヲシカケル。
ヤツノジャクテン、コアヲシュウチュウテキニ。
オレガエヴァンゲリオントナッタイマ、ヤツヲLCLヘトカンゲンサセルノハ、
ゾウサモナイコトダッタ。

オレハナンドモヤツニコウゲキヲスル。
ナグル。
ケル。
ATフィールドデツキトバス。
モハヤヤツハサンドバックトカシテイタ。

『あぐっ・・・・・・まさか・・・私まで・・・・・3rdがやられたのもうなづける・・・・かはっ・・・』

サイゴノステゼリフヲノコシテ、ヤツハLCLヘトカンゲンシテイッタ。

ソシテオレハキンイロノハネヲヤスメタ。



Neon Genesis Evangelion
Angels Battle Story


第5話 水と水着と少年




「ねぇシンジ、海にいこ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?!」

あまりにも唐突なアスカの提案に、俺はいつもとは違う返答をしてしまった。

「だからさ、海に行こうって言ってるの。いい?」
「いいも何も・・・・・・何故俺が海に行かなきゃならんのだ?」
「いいじゃない。たまには」
「たまにはと言っても・・・シャルはどうなんだ?」
「あぁ、シャルなら行くって言ってるわよ」

シャルは行くのか・・・
海か・・・・いいかもな。
俺も最近は奴等との戦いばかりだったし・・・・
たまには休息も必要だと言うことか。

「仕方ない。お前につきあうよ」
「ホント?ラッキー」

アスカは俺の目の前でくるくる回りながら喜んでいる。
楽しそうだな・・・本当に。




海に行くことが決まった明くる日。
俺は・・・・・・

「ねぇ、こんなのどうかな?」
「分からん」
「ねぇお兄ちゃん、どう?」
「いいんじゃないか?うん」
「ホント?じゃあこれにしよっと」
「ちょっとちょっと!!なんでシャルとアタシのと答え方が違うのよっ!」
「さぁな」
「むっきぃぃ・・・・」

俺はアスカとシャルに連れられてきていた。
何でも「デパートの水着売り場」らしい。
俺は再びアスカとシャルの水着の見定めをさせられていた。

何で俺が見定めないといけないのだ?
まったく・・・・面倒なことこの上ないな。

「じゃあシンジ、こんなのどうかしら・・・」

アスカは俺に言われたせいで、別の水着を試着してきた。
アスカは顔を真っ赤にしながら俺の方をちょろちょろと見ている。

その水着は・・・・
いわゆるきわどいとか言う奴だった。
俺が見た所、ほとんど布地は少ない様に見えた。

「ん・・・あ・・・・・あ・・・・いいい・・・・いいんじゃ・・・ないか?」

何故かどもった。
なんだろう・・・・どきどきするような・・・・・変な感じだ・・・

「そ・・そう?・・・シンジがいいなら・・・アタシこれにしようかな・・・・」
「おおお・・・・俺としては・・・もう少し押さえた方が・・いい・・・いいと思うが・・・」
「し・・・シンジが言うなら・・・そう・・・そそそそう・・・・するわ・・・」

何だ?俺達へんだぞ?
何か頬の辺りが熱い。
何と言ったらいいのか・・・・恥ずかしい・・・・なのか?これが。

「お兄ちゃん、どうしたの?顔が赤いよ」
「ん・・・シャルか・・・いや、何でも・・・なんでも無いよ」
「そう?」
「あぁ、心配してくれてありがとう、シャル」
「うん、私はお兄ちゃんが好きだから心配したいの、いいでしょ?」
「ふっ・・・・良いよ、シャル」
「うん!」

シャルは俺といるときはいつもの12歳に戻る。
学校では14歳として振る舞っているみたいだ。
つまり、シャルが12歳だということは、俺とアスカしか知らない。

シャルははしゃいでいる。
こういう時は本当に妹、子供だと感じる。
一方アスカはレジに向かって、清算をしている。
家族・・・・・・というものだろうな・・・・・少し変わってはいるが。




「シンジ君、海には私も行くわね。休暇を取ったから」

夕食時、ゲンドウを除いた俺達の家族がそろったとき、
ユイさんの口から唐突に放たれた言葉に俺達は唖然とした。

「ユイさん・・・・何故俺達が海に行くと・・・・」
「あらあら、一応保護者は必要でしょ?」
「いや・・・・・・・」
「それに私も久しぶりに水着を着てみたいしね」

ユイさんは俺の方を見てウインクする・・・・・・
一瞬だが、赤くなってしまった俺が悲しい・・・・

「ん・・・・そうだな、一応保護者はいた方がいいだろうな。世間的には俺達はまだ子供だ」
「じゃ、きまりね」

決まったと同時にるんるんとユイさんはおたまをもってキッチンへと向かう。
そう言えばユイさんの旦那・・・ゲンドウはどうするんだろう・・・まさか俺達と一緒に行くのか?

「そうそう、家の旦那、今回は行けないから、私たちだけよ」

思った側からユイさんが切りかえしてくる。
ということは・・・・俺とアスカ、シャル、ユイさん・・・・男は俺だけか・・・
何も無ければ・・・いいんだが・・・・




ファァァァァァァン・・・・・・・・

リニアが警笛をあげる。
必要の無い警笛。
そう、まさに雰囲気だけの警笛。

俺達は今リニアに揺られて海へと向かっていた。
その中では何をしていたかというと、

「へっへっへー、またアタシの勝ちね」
「えーん、お姉ちゃんが勝たせてくれないー」
「あらあらあら、またアスカちゃんの勝ちなの・・・」

といった具合に、トランプをしている。
まぁ定番といえば定番だな。

肝心の俺は、窓にひじをかけながら景色を眺めている。
遠くに見える木々が、通り過ぎていくのが見える。
俺はこの時、微笑んでいた。
感じていたのだ、「平和」だと。

そしてなおかつ忘れていたのだ。
エンジェル、エヴァ、組織・・・・そして最愛だった人まで・・・・・・










新世紀エヴァンゲリオン
天使戦記

No.05 Water and Girl and Boy










ざっぱ〜〜〜ん(お約束)

海・・・・青き水の大地。
すべての生命の拠り所。

俺達は海にきていた。
いや、俺にとってはつれられてきた。

ユイさん、アスカ、シャルは海に着くなり更衣室へと駆け込んだ。
俺もそれにつられて着替える。
もっとも、俺は男なので、着替えには3分あれば十分だった。




「へぇ・・・・・人も少ないし・・・・・何より奇麗ね・・・・」

感嘆の声を上げているアスカ。
その姿は俺が見立てた(無理矢理)水着を着ている。
赤色を基本とした、シンプルでいて少し大胆な水着。
俺はこの時ばかりは、この水着がアスカのためだけに作られたものだと思っていた。

「わーいわーい」

シャルはいつもより幼くなっている。
組織内で海に来ることなど無い。
はしゃぎたい気持ちも分からないでもないな。
水着は青と白をベースとしたワンピースタイプの水着に、Tシャツを上からかぶっている。

「ふふふ・・・・・たまにはいいわね・・・こういうの・・・」

ユイさん・・・年齢には似つかわしくなく、若々しいいでたち。
水着の方も、おばさんが着るような奴ではなく、
こちらも白色をベースとしたビキニタイプの水着にパレオを着けている。
本当に3*歳なのかと間違うくらいだ。

俺?
俺は普通のトランクスタイプの海パンにパーカーを羽織っている。
別に教えなくてもいいだろう、こんなこと。

「ん?シンジ?」

唐突にアスカが声をかけてくる。

「どうしたの?なんか見渡しちゃって」
「いや・・・なんか・・・・いいなと思ってな・・・みんなも・・・・・アスカも」
「や・・・・ちょっと・・・急にそんなこと・・・・恥ずかしいじゃない・・・・・」

俺が言い放った言葉にアスカは赤面する。
少し度が過ぎたか?

「あ、ごめんね、シンジ。別にシンジが悪いわけじゃないの・・・ただ・・・・」
「ただ?」
「ただ・・・恥ずかしかったのと・・・・ちょっとうれしかっただけ・・・シンジがそういう風に言ってくれるんだもん・・・」
「そうか・・・」

俺は一つ学習した。
「女は一応誉めるとうれしがる」
・・・・・学習と言えるのか?これが。




「ねぇ、そろそろお昼にしない?」

そろそろ正午。
ずっと俺達は海で遊んでいた。
腹は減って当然、俺達はユイさんの提案に否無しで賛成した。




そしてユイさんが連れてきたのは、一見の魚料理屋。
純和風で、なおかつ雰囲気がいい。
田舎で上手いものを食わせてくれる店屋と言った感じだ。

「いらっしゃい」

店員は俺と同い年くらいだが、がっしりとしていて、黒く日に焼けた少年だった。

「いらっしゃいませ、何にしましょう」
「えっと・・・今日は何が出来るかしら」
「今日は・・・あぁ、良い伊勢海老が入りましたね。お造りにしますよ」
「じゃ、それもらえるかしら、4人分」
「はい、かしこまりました」

店員はメニューを取ると奥へとはいっていく。

しばらくアスカとしゃべっていると、注文したものがやってきた。

「おまちどうさまでした」

テーブルの上に、奇麗に造られた伊勢海老が並べられる。
まさに芸術といわんばかりの出来であると俺は思った。

「どうぞ、お召し上がりください」
「じゃ、遠慮無く・・・」

ぱきん

箸を割る音がした後、いきなり喚声が飛び交った。

「おいし〜」
「あら、いいじゃないの、これ」
「ぱくぱくぱくぱく」
「ほう・・・・・いいな」

まさに感嘆の言葉しか出てこないような出来であった。

「ありがとうございます」
「これってアンタが造ったの?」
「えぇ、そうですが」
「アタシ達と同い年くらいなのに・・・すごいわね」
「そうですか?一応私は14ですけどね。まぁなんといいましょうか・・・・
 『好きなものこそ上手なれ』ですかね、これはその賜物ですよ」
「それにしてもすごいな、感心する」
「あ、ありがとうございます」

上手かった・・・ユイさんの料理も上手いが、これもまた良い。
満足としか良い様が無いな。

「ごちそーさま、お代はここにね」
「あ、ありがとうございましたー」

俺達は一通り食事をした後、再び泳ぎにいくために、海へと向かった。








そしてそれはやってきた。

『先ほどはありがとうございます、エヴァ』

「何のことだ?」

守秘会話テレパシーモード。
俺達だけで出来る会話の、遠隔バージョンである。

『先ほどいらした店の店員ですよ』

「ほう、あの時の君か・・・・6th・・・刺客か?」

『残念ながら、今回は刺客ではありません。伝言役ですね、今回は』

「そうか・・・・それでその肝心の伝言とは?」

『あ、今から伝えます、よく聞いててくださいね』

「わかった」

『じゃ、伝えます。「プロト覚醒間近」とのことです、組織からの』

「そうか・・・・目覚めるのか・・・・・・」

『はい、では私はこの辺にて、また会いましょう』

「ああ、ご苦労さん」




プロト・・・・・・・目覚めてしまうと一番厄介な相手・・・・・
もっとも、こちら側にいれば一番頼もしい味方となるのだが・・・・
組織にいる以上、洗脳は・・・・免れないか・・・・・
さて・・・・・どうしたものかな・・・・・『プロトタイプ・エヴァンゲリオン』については・・・・








「ほらぁ、何やってるのよ、さっさといきましょうよ」

アスカは俺の手を強引に引っ張っていく。
ユイさんは寝そべって甲羅干しをしているし、シャルは砂で遊んでいる。
つまり・・・・遊び相手に俺を引っ張ってきたということか・・・

「ねぇ、泳ぎましょうよ、シンジ」
「そうだな・・・・ならあのブイまで競争というのはどうだ?」
「おっけー。負けた方は勝った方の言うことを聞く、良いわね」
「上等だ」

ざばっ!ざばっ!ざばっ!

泳ぐ・・・・これほどまでに気持ちの良い泳ぎははじめてだ・・・・
海・・・・生命の還元地・・・・源で泳いでいるからなのかな・・・・

ざばぁ

「ふぅ」

俺がブイにつくと・・・・そこにはすでにアスカがいた。

「アタシの勝ちね」
「あぁ、そうだな」
「ならアタシの言うことを聞いてもらうわよ」
「そういう約束だからな」
「なら・・・・・・んっ」

アスカは約束を守れといわんばかりに唇を突き出してくる。
俺も分からないということはない・・・・・初めてでもない。
安易にするものでもないことも分かっている。

だが・・・・・

「ん・・・・・」

俺はアスカにキスをした。
唇と唇を簡単に合わせるだけのキス。
海に浮かびながらのキス。

なぜだろう・・・・・俺には最愛の人がいたはずなのに・・・・・
すでに心変わりしてしまったというのか・・・・俺は・・・・

俺にとって、あいつは最愛の人だった。
しかし居間はアスカも放ってはおけない。
板挟みの感じがある。

何故・・・・・アスカなのだろうか・・・・
何故・・・・・最愛の人を忘れていってしまっているのだろうか・・・・・・・




今の俺の心には、アスカが大部分を占めている感じがする。
これもまた・・・・・心地よい。


NEXT
ver.-1.00 
ご意見・ご感想・「そろそろ戻したら?エヴァに」等は
y-mick@japan-net.ne.jpまで!!

次回予告

力の開放。
意識を失い、敗れ去ったシンジは・・・・・・
魂を失う・・・・・・・・強き魂を・・・・・・・

次回
Neon Genesis Evangelion Angels Battle Story
第6話 強き魂を失った少年


あとがき

どうも、Y-MICKです。
Angels Battle Storyの第5話をお送りします。

エヴァから何かかけ離れつつあると感じるのは私だけでしょうか。
どうもシンジ君が『俺』としゃべると感じが無くなってきつつあるんです。
なんででしょうね?

まぁそういうことで、次回からは少し『僕』に直そうかと思っています。
『俺』も所々入れる予定なんで、ごっちゃになる可能性もあるんですが・・・
その辺は内容次第ですね。

・・・・なんかまぢめになっちゃった(^^;;
えっと・・・・・業務連絡でもしておきますね。
NEW TYPE EVANGELION・・・・書いてません(爆)
とまってます(N2爆)
何とか・・・・・・書かなきゃ駄目?







 Y-MICKさんの『Neon Genesis Evangelion Angels Battle Story』第5話、公開です。






 ううう・・辛い。辛い。

 なにがつらいって、”カタカナ文章”。


 読みにくいっす〜(爆)





 戦闘戦闘、生死生死、で、シリアスだった「Angels Battle Story」。

 今回はちょっと息抜きですね(^^)


 それでも、次回以降へのフリはシリアス〜



 シンジが真に息をつけるのはいつなのでしょう・・



 ふぁいっと





 さあ、訪問者の皆さん。
 あなたの感想をぜひともY-MICKさんへ!




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