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リリス..........。

 

 

 

 

 

 

 

もう僕のここでの存るべき理由が無くなってしまったよ..................。

 

 

 

 

 

 

 

彼にすべてを任せてしまった。ひさしぶり?いやはじめてだよ、彼にすべてを任せようなんて考えたのは。

 

 

 

 

 

 

 

.....................何となく信じてみよう、て思っただけさ......。

 

 

 

 

 

 

 

....だんだん思考回路がリリンに似てきたかもしれないね。

 

 

 

 

 

 

 

.........わかっているよ。君も、もう少ししか時間がないのだろう?

 

 

 

 

 

 

 

それじゃ、先に帰るよ.........。『エデンの園』で君を待っているから.........。

 

 

 

 

 

 

 

シンジ君をよろしく...........リリス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――新世紀エヴァンゲリオン――――

                                     新約聖書偽典

 

      第壱話 歌う、こころ

 

 A part

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――?あかるい?

 

もう、朝....なのか....?

 

まだ重い瞼をこじ開けて、目覚まし時計を見る。

 

.......もう5時半か...。今日は早めに朝食の用意をしようかな.....。

 

制服に着替える。日本ではセカンドインパクト以来、一年中夏のままだ。

 

――――だから12月でも朝は明るいんだよな――――

 

そんなことを頭に浮かべつつ窓に近づき、カーテンを開ける。

 

『ガ―――――』あ..れ....?

 

外が白い。

 

「なに...これ?」

 

窓を開けてみる。

 

『ヒュ――――――――――――――――――バタン!』

 

寒かった。

 

「寒い?今までこんなこと無かったはずなのに。」

 

窓を開けたら、冷たい風が僕を吹きつける。腕や足に無数の白いものがついていた。

 

『白いもの』を指でつかんでみる....がすぐに溶けてしまった。どうやら氷のかすみたいなものらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

.......雪?

 

そうか......これが雪なんだ。初めて見た。綺麗なんだな、冷たいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうする間に着替え終わる。

 

――――――早くキッチンに行って準備しなくちゃ――――――

 

ドアを開けようとする。

 

――――――早くしないと.......が怒るからなぁ――――――――――――

 

はっ、として、ドアノブにかかる手が止まった。

 

――――――――――誰が怒るんだ?――――――――――

 

そうだ、誰が僕のことを怒るんだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だめだ..............思い出せない。

 

 

 

 

 

 

何で僕はキッチンに急ごうとしたんだろう?

 

母さんが毎朝ちゃんと三食、手を抜かずに作ってくれているのに。

 

 

 

 

 

 

いや、そもそも.........

 

―――――――はセカンドインパクト以来、一年中夏のま―――――――

 

おかしい。確かにセカンドインパクト『S.E』は起こった。それは疑いようのない事実だ。でも、その後の..........

 

――――――来、一年中夏のま―――――――

 

一年中夏?

 

自分でそう思ったんだよな、さっき。

 

 

 

 

 

 

おかしい、僕はどうかしている。

 

今は12月なんだ。

 

日本には四季がある。そして今は冬だ。雪が降って当然だ。初めて目にするけど、テレビで見たことはある。

 

 

 

 

 

 

「そう、......それでいいはずなんだけど.........。」

 

思わず口に出して呟く。

 

そうなんだ。なにか、こう....うーーん、ひっかかるというか......。

 

 

 

 

違和感。そう、違和感を感じている。

 

「なんか夢の中にいるような......。」

 

そんな感じ。

 

 

 

 

 

 

いや、そうじゃなくて、

 

「なんか、すごくリアルな夢を見たんだ。きっと。だから今、現実と夢の区別がつかなくなっているんだ。そうだ。そうに違いない。」

 

きっとそうだろう。なんか、眠いし。

 

 

 

 

 

 

 

...........もういいや夢だろうがなんだろうがちょっとだけ..寝よう........。

 

ベットに倒れ込んで目をつぶる。

 

さっき考えていたことなんかどうでもいいや......。

 

 

 

 

 

 

でも............

 

 

 

きになる。

 

―――――――いと.......が怒るからなぁ――――――

 

―――――いと.......が怒るか――――――

 

――――と.......が――――――

 

だれ......のことだろ。

 

 

 

 

 

まぁいいや........。

 

なるべく何も考えないようにして体の力を抜く。

 

 

 

 

 

 

睡魔はすぐにやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

一面に広がる花畑。様々な色の花が咲き乱れている。

 

その真ん中に銀髪の赤い目をした少年がいた。年の頃は14、5くらいだろう。普通の人間が見たのならば。

 

「....まぁ、僕はどれが何の花だ、なんてわからないからね。」

 

顔の作りが美しく、ぱっと見た感じでは少女のようにも見える。

 

―――――楽園...きっとリリンたちがここに足を踏み入れたらそう思うだろう。真実を別としてね...―――――――――。

 

少年がふいに目を閉じて念じる。

 

「ばさぁ。」

 

すると、少年に一対の翼が生え、風を巻き起こす。そのまま、50センチほど地面に浮いたままホバリングする。

 

「そこにいるんだろう?ガブリエル」

 

「.....気づいてた?もしかして」

 

「僕を誰だと思っているんだい?」

 

少年が微笑みながら何もない空間に話しかける。

 

するとそこに空色の窓が現れ、そこから12,3歳くらいの―――ガブリエルと呼ばれた―――少女、いや、妖精のような美少女が顔を出す。その黒髪は腰まで伸ばし、一つに束ね控えめに主張するバスト、そして丸く柔らかみのある美しい顔。だが、その少女も瞳が赤かった。

 

「誰だっ....てねぇ、あなたはあなたじゃない。」

 

「正にその通りさ.....。」

 

少年が苦笑する。そう来るとは思いもしなかった。

 

「それより君もこっちに来たらどうだい。そんな所にいないで。さぁ。」

 

だが少年の提案を少女―――ガブリエル―――は拒否する。

 

「やーよ、だって飛んでくの疲れるモン。」

 

見たものをすべて虜にするような笑顔で少年に答える。もっとも少年にとってそれは見慣れたものであったが。

 

「しかたないなぁ.........。」

 

諦めた口調で、だが少年は微笑みを絶やさずに少女のいる窓へと翼を広げ近づいてゆく。

 

「あら.....?、わるいわね。」

 

先ほどと同じような笑みを浮かべたまま、少女は窓の縁に座って少年を待つ。少年の来るスピードがあまりに遅いので少女は大声を出して呼びかける。

 

「もっと速く....もっと速く!!もっと速く、こっちに来て!そして私を捕まえて。ねぇ?タブリス。」

 

実は、最後の方は聞き取れていなかったのだが、とりあえず、今、少年ができる最高の笑みを以て、少女に答えを返した。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......さい。ほら何回起こしていると思ってるの?起きなさい。」

 

だれ?

 

「シンジ。いい加減にしなさい。もう8時よ。学校、遅れるわよ。」

 

あぁ。母さんか。

 

「うん......起きるよ......だから後5分だけ。」

 

おやすみぃ――――。

 

「だからもう8時なんだってば。今起きないと学校遅刻する...「なにぃぃぃぃぃぃっっっ!!」」

 

あわてて体を起こす。「ごん!!」鈍い音とともに頭に衝撃が走る。

 

「いててて.....。」

 

頭を抱えながら床を見る。母さんは僕の『必殺!!頭突きアッパーカット!!』をくらって(必ず人を殺すほどの力もないが)のびていた。

 

「のんきな親だ.....。」

 

子が遅刻するかどうかの瀬戸際なのに。

 

「いやそれより........。」

 

時計に目を見やる。

 

 

 

 

―――――8:07―――――

 

 

 

 

 

........朝食に20分、登校で10分、でもまた校内で迷うだろうから17分はかかるな...

それで8:30からホームルームだ...か...ら...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まにあうわけないよ。

 

 

 

 

 

 

「はぁ――――。」

 

 思わずため息

 

 

 

 

 

 

 

――――急いで制服に着替えよう――――

 

と思って、ベットを降りる。

 

――――フローリングって歩く度に音が鳴って怖いんだよな――――

 

「ぐにゃ」

 

そう、ぐにゃって....ぐにゃ?

 

「へ...........?」

 

思わず情けない声を出しつつも足元を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、僕がベットから降りたときふんずけてしまった母さんがいた.............。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――碇シンジ14歳の冬の朝だった。―――――

 

 


続け!!
ver.-1.01 1997-08/19公開 1997-8/31 ver.up
君のこころのメッセージを aqua@mx4.meshnet.or.jpでまっている。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがきとおまけ

    ぼくのさ−どいんぱくと

 

 

十字架を持つ作者。何かを祈るような格好だ。

作者:ふぅ―――。

S:何してるんですか、作者さん。

作者:君か....いや懺悔さ...

目がアヤシイ。

S:懺悔....ですか。

作者:あぁ。...............どうもこれはシンジ君じゃないような......。そんな気がしてね...。

S:ダイジョブですよ。きっと。

作者:ほんとにそう思うかい?

S:た、たぶん。

自信がなくなっていくS

作者:ほんとのほんとに?

S:え?い、いや、あの..その.......。

作者:答えてくれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。(地の底から蠢くような声)

S:ひぃぃ。だ、誰か助けて。

地面に黒い穴があき、銀髪の少年が出現する。

T:およびかい?

S:あぁ、助けに来てくれたんだね。でもなんでTなの。Kの方がいいと思うよ。

をい...S......それは禁句だ。

T:いや、まだその名前ではでていないからね.....。さて....。

作者:君は答えてくれる?この小説にでてくるのはほんっとぉ――――にシンジ君だと思う?

T:君がそう思うのならそれはシンジ君さ.....。それに......。

作者:それに?

T:まだ第壱話さ.....いくらでも修正は効くよ......

作者:え.....?

S:だいじょうぶだとおもうよぼくは。

T:SSだよ....きっとあんにょ監督も許してくれるさ....。

作者:そうか、僕がこんなの書いても許されるのかもしれない。

「がちゃん」ガラスが割れるような音が辺りに響く。

作者:そうだ、僕はこうゆうのを書いても許されるんだ。

おめでとう       おめでとう

 

おめでとう       おめでとう

 

ぱちぱちぱちぱちぱちぱち

 

なぜかきこえる『おめでとう』と拍手。

 

 

 

作者:ありがとう(形容しがたい醜い笑顔で)

 

すべての時が凍り付く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、12秒後

 

さ−どいんぱくとにより人類滅亡。

 

 

 

 

おわり(つづく....のか?...これ)

 

 

 

 

 

 

読んでいただいてありがとうございます。

まだ若輩者ですがよろしくお願いします。

1997,8,18/S,IZUMI

 


 引っ越しラッシュが止まりませんね。
 めぞんEVA63人目の入居者です。

 泉水秀一さん、ようこそ(^^)

 『新約聖書儀典』第壱話 A part、公開です。
 

 取り敢えず「入り」ですね。

 何がどうなっているか、
 どういう世界なのか、
 キャラと、その関係は。

 次から次第に明らかになって行くんでしょう。
 楽しみ楽しみ(^^)
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 新しい住人の泉水さんにこんばんはメールを送りましょう!


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