TOP 】 / 【 めぞん 】 / [りっちゃんとシンちゃんの部屋・保護者まっこう]に戻る /NEXT

気になるあの子・第七話

 
−あの子とライバル−


バナー





 「ねえミサト」
 「なあにリツコ」
 「あそこでアスカちゃんがきょろきょろしてるわ」
 「本当だ。あ、行っちゃったわ」




 ここはネルフの休憩所。昼の休みに二人はたあいのない会話を楽しんでいた。たまにはそんな時もある。




 「きっとシンちゃん探してるのね」
 「シンジ君とアスカちゃんどう?」
 「あいも変わらずね」
 「そう言えば前から思っていたんだけど、アスカちゃんって誰かに似てるのよね」
 「リツコの知り合い?」
 「それがもう少しで……あ思い出した」












 きょろきょろ




 きょろきょろ




 「よし。今日は大丈夫だわ」




 リツコである。六月も終わりに近づいた晴天の日、いつものランドセルを背負いどうやら朝の通学の様である。シンイチの家に向かっているみたいだがいつもと様子が違う。道の角に来る度に覗き込むように曲がった道の向こうを確認している。




 そろそろ そろそろ




 ぼろん




 変な音が後ろから響いてくる。リツコの肩がピクンと動く。




 ぼろん ぼろん 




 おそるおそる振り返ってみると…………




 「マイハニ〜〜〜〜」
 「出たぁ〜〜〜〜」




 ばたばたばたばた




 リツコは一目散にシンイチの家の方に逃げていく。




 「マイハニ〜〜〜〜僕の愛を受け止めておくれよぉ〜〜〜〜」




 リツコの後ろを小学三年生ぐらいの男の子がランドセルを背負いウクレレを弾きながら追い掛けていく。




 「私には婚約者がいるのょぉ〜〜〜〜」




 リツコは逃げながら大声で言う。




 「そんな事は二人の愛の前では支障にならない〜〜〜〜ぼろん〜〜」




 自己陶酔型らしいその男の子は気にせずに追い掛けてくる。




 「うわぁぁぁぁぁん。誘拐犯より怖いよぉ〜〜〜〜」




 やっとシンイチの家の前に辿り着く。シンイチが家の前で待っていた。




 「シンちゃぁぁぁぁん」
 「あっ、りっちゃん。うわぁ願田のおにいちゃんもきた」




 リツコを追いかけて来たのは近所の知り合いの願田アイムだ。リツコはシンイチの後ろに隠れる。




 ぼろん




 「さありっちゃん。僕の胸に飛び込んでおいでよ〜〜」
 「だめだよ。りっちゃんはぼくのおよめさんなんだから。願田のおにいちゃんだってこのことはゆずれないよ」
 「シンちゃん〜〜僕もその事は同じだょ〜〜。今度ちゃんと決着をつけよう〜〜ぼろん」
 「のぞむところだ」




 シンちゃんなかなか頼もしい。




 「今日はそろそろ学校に行く時間だからまた今度ね。マイハニ〜〜〜〜」




 ぼろん




 願田は学校に向かってウクレレを弾きつつ去っていった。リツコとシンイチは朝から疲れ切っていた。




 「シンちゃん何だか疲れた」
 「ぼくも、りっちゃん」
 「りっちゃん、シンちゃんおはよう」
 「「おはようケンちゃん」」
 「あれ、なんかふたりともつかれているね」
 「うん、今日また願田のおにいちゃんが出たの」
 「う、願田のおにいちゃんが」




 ケンジも納得したようだ。




 「もう学校行っちゃったから取りあえず大丈夫よ」
 「とにかくみんなでけいかいしていこうよ」
 「「うん」」




 三人はリツコを中心にシンイチとケンジで守るように学校に向かった。




 ぽん




 「ひゃぁ〜〜」




 リツコは急に肩を後ろから叩かれ変な悲鳴をあげた。慌てて振り向く。




 「どうしたの、りっちゃん」
 「あミキちゃん。おはよう」
 「みんなおはよう」
 「「おはよう」」
 「願田のおにいちゃんが出たの」
 「ふぅ〜〜ん。まかせといてわたしぜんぜんへいきだもん」




 なぜかミキちゃんは平気だった。




 「「「よかった」」」




 三人は心底ほっとした。




 「ぜったい願田のおにいちゃんてエバンライダーにでてくるギターかいじんだよ」
 「そうだよね、まちがいないよ」
 「あれってギターだっけ?」




 ミキちゃんの加入でやっと元気が出た皆は学校へ向かって騒がしく移動していった。




 「そういえばきょうてんこうせいがふたりくるってきのうせんせいがいってたよね」
 「うんそうだね。どんなこがくるのかなぁ。シンちゃんどうおもう」
 「かわいいおんなのこだったらいいね……」
 「ほんとおとこのこってうわきものよね」
 「そうよね。手綱を引き締めていかないとね」




 きっと将来は尻に轢かれるであろうシンイチとケンジであった。そうやこうやしているうちに四人は学校に着いた。一応校門で待ち伏せていないかチェックをしてみる。大丈夫そうだ。四人は玄関で履き変え教室へ行った。




 「おはよう」
 「おはよう」




 教室では元気な挨拶が飛び交っていた。話題の中心は転校生のことだった。リツコ転入時の印象が強かった為、皆は今度も期待していた。




 きんこんかんこんきんこんかんこん




 がらがら




 ずいぶんお腹の大きくなった女の先生が教室に入ってきた。




 「きりっつ、れい」
 「「「「「「「「せんせいおはようございます」」」」」」
 「おはようございます」
 「ちゃくせき」
 「ホームルームを始めます。今日は転校生が二人転校して来ました。じゃ二人とも入って」




 ぱたぱたぱたぱた




 まだ上履きを持ってないらしくスリッパを履いた女の子と男の子が入ってきた。




 「昇竜アスヨちゃんと神田シンタロウくんよ。じゃ自己紹介してね」
 「ぐーてんモルゲン……ぺらぺらぺらぺら……」




 赤毛に青い瞳を持つ気が強そうな可愛い少女はいきなりドイツ語で自己紹介を始めた。教室にいる者達は先生を含めて唖然とした。一人を除いては。




 (やったわね。まずこの教室は私の配下よ)




 と怖い事を考えていたが…………




 「…………ぺらぺらぺらぺら…………」




 いきなり教室の端っこに座っていて陰で見えなかった少女が立ち上がりアスヨのドイツ語に負けないぐらいの流暢なドイツ語で質問し始めた。リツコである。




 (う、こいつやるわね)
 (この人なかなかだわ)




 アスヨの瞳とリツコの眼鏡がキラリンと光る。今度はリツコが逆襲に出た。流れるようなフランス語で質問し始めたのである。アスヨはとっさにポルトガル語に切り替える。その後は英語、スワヒリ語、広東語、朝鮮語、イタリア語、ロシア語が飛び交った。しまいに二人の少女はゼイゼイと肩で息をする始末だった。当然他は誰もついてこれなかった。先生も同じだった。リツコは話が一段落ついたため席に着いた。




 「あ、アスヨちゃん日本語で自己紹介しましょうね。みんな判らないみたいよ」
 「はい、先生。私昇竜アスヨです。私お母さんがドイツ人なので赤い髪と青い瞳をしています。よろしくね」




 ぱち




 アスヨはウィンクをした。クラスの男の子はおもわず歓声が上がった。小学一年生でもやはり美人は美人である。が、クラスで二人だけ特に反応がない男の子がいた。ケンジとシンイチである。ケンジはとなりのミキに耳を引っ張られていた。なにか馬鹿な事を言っていたのだろう。シンイチの方はぼけっとしていた。美人はリツコで馴れていたからである。




 (あそこの一角むかつくわね)と思いつつあくまでもアスヨの顔はにこやかである。




 「質問は後でまとめてしましょうね。じゃ次は神田シンタロウ君自己紹介してね」
 「は、はい」




 ほっそりとしたむしろ女性的な顔立ちの男の子がおどおどした様子で皆の前に立つ。




 「あ、あのぼく、神田シンタロウです。えぇ〜〜〜〜と、その……」




 シンタロウはもじもじしている。隣でアスヨはじれったくっていらいらしていた。




 「あぁ〜〜〜〜もうシンタロウいらいらするなぁ〜〜。シンタロウは私ともっとちっちゃい頃から一緒に育っているの。一緒の家に住んでいるわ。いわば私の弟分ね」




 とうとうアスヨが口を横からはさんだ。シンタロウは泣きそうな顔になっている。




 「昇竜さん自己紹介なんだから神田君に話して貰わないと……神田君いいの?」
 「いいです」
 「じゃあ皆さん質問の時間です」




 は〜〜い は〜〜い




 質問はアスヨに集中した。アスヨはてきぱきと答えていった。日本人のお父さんが仕事でドイツに行ってドイツ人のお母さんと出会い大恋愛をしてアスヨが生まれた事。二つの時に日本に来た事。両親が語学に堪能な為何ヵ国語も話せる事。シンタロウとは日本に来た時から一緒に住んでいる事。一年前からファッションモデルをしている事。一部で人気がありブロマイドもある事などなど。ついでにアスヨがシンタロウの紹介までしたのでシンタロウに質問はなかった。




 「じゃあこれで質問の時間を終わります。二人とも空いている席に着いてね。西田君と赤木さんの後ろね」




 伊吹先生が言う。お約束通りアスヨとシンタロウはリツコとシンイチの後ろの席に座った。




 「教科書まだだから西田君貸してあげてね」
 「はい」
 「じゃ一時間目は算数ね。授業を始めましょう」
 「「「「「「はぁ〜〜い」」」」」」




 シンイチは振り向くと自分の算数の教科書をシンタロウに渡そうとした。が斜めからアスヨがひったくる様に教科書を受け取った。




 「シンイチ君ありがとう」




 パチ




 アスヨがウィンクをする。アスヨはシンイチといっしょに振り向いていたリツコの顔に一瞬怒気が走るのを見逃さなかった。




 (ははん。この子の弱点はシンイチ君ね)




 アスヨは素早く状況判断をすると作戦を練り始めた。一方リツコはその通り向っ腹を立てていた。




 (なによこの子。私のシンちゃんに……許さないわ)




 シンイチとシンタロウは隣の女性陣の妙な迫力におびえていた。ここにリツコ対アスヨの天才美少女小学生対決が始まった。




 「この問題判る人」
 「「はい」」




 伊吹先生が黒板に問題を書く度にリツコとアスヨが手を瞬時にあげる。二人は他の追従を許さない。周りの皆も二人の出す気迫に押され手を上げる事が出来ない。先生はしかた無しに二人を交互にあてた。二人は瞬時に答えていた。




 一時間目……算数……引き分け。




 休み時間になる。




 「シンイチ君ありがとう」




 アスヨは算数の教科書を返すとシンイチの机の前に来てに頬杖をつく。




 「ねえシンイチ君って何処に住んでるの?」




 アスヨは一年生なのにお化粧をしているらしく顔だちがとてもくっきり見えた。美少女を見慣れているシンイチとはいえ、目の前にまた違うタイプの美少女の顔が有るのを見るとぽーっとなってしまう。




 「シンちゃんは成田東の1丁目に住んでいるの」




 いきなり横から微妙に震えた静かな声でリツコが言う。表情はかなりひきつっている。




 「そうなの」(やっぱり弱点はこの子ね)
 「そうよ」(なれなれしいわね。シンちゃんは私の婚約者よ)
 「ありがとう赤木さん」(それにしても効果てきめんね)
 「どういたしまして昇竜さん」(この子あきらかに喧嘩売ってるわね)




 二人とも言葉と内心は大違いである。シンイチもやっと気づいたらしく言う。




 「うん、りっちゃんのいうとおりなりたひがしにすんでいるんだ」
 「ぼくたちもこんどなりたひがしにひっこしてきたんだ」




 シンタロウが言う。




 「私たちメゾンEVEに住んでいるの」(凄いでしょ)




 アスカが胸をはって言う。今度出来た新築の高級マンションである。




 「私は福音荘よ。一階の部屋全部借り切って改装しているわ」(ふん、家は使いやすさよ。カスタマイジングよ)




 もう二人は全開で張り合っている。二人の気迫に押されてシンイチ、シンタロウ共に身動きがとれない。




 ぴんぽんぱんぽん ぴんぽんぱんぽん




 休み時間の終わりのチャイムにシンイチとシンタロウは救われた。二時間目は社会科である。ここでは地図の読み方で若干アスヨがリードした。三時間目は理科である。これはリツコの独壇場であった。アスヨはもちろん学校の誰をも引き離す知識と経験?でアスヨを突き放す。四時間目は音楽である。ここでアスヨの意外な弱点がさらけ出された。音痴である。しかもリズム音痴と音程音痴のダブルである。リツコは可もなく不可もなく。よってリツコリード。午前中はリツコのリードのまま終了した。




 給食……ここでも戦いは繰り広げられた。いただきますの言葉を合図として二人は早食い競争に入った。二人とも親の敵のように給食を食べ始めた。




 「りっちゃんあまりあわててたべるとのどにつまらすよ」
 「いいのよ。これは女の意地よ」




 シンイチのほうに振り返ったリツコの瞳には炎が燃えていた。いっぽうアスヨも似たようなものであった。




 「アスヨちゃんおちついてたべたら」
 「なによシンタロウ。私に逆らう気」
 「い…いえべつに」




 アスヨは眼光鋭く一瞥をシンタロウにくれると食べ続ける。シンタロウはため息をつく。両者ほぼ差が無く食べ終わった。二人は立ち上がるとダッシュで食器を帰しに行く。足は圧倒的にアスヨのほうが早かった。食器を台車に乗せるとシンタロウのところに戻ってくる。




 「まだあんた食べてるの」
 「うんだって。ゆっくりよくかんでたべないと……」
 「あなた男の子でしょ。ちんたらしないの」




 アスヨはそう言うとシンタロウの口に給食のパンを押し込む。




 「むぐぐぐぐ」




 どうにかシンタロウは飲み込んだようだ。




 「アスヨちゃんやめてよ」
 「何言ってるの。早く食べなさいよ。昼休みに学校案内して貰うんだから」
 「だれに」
 「シンイチ君に。いいでしょ」
 「いいけど……」
 「私も一緒に行くわ」




 食器を置いて戻って来たリツコが言う。




 「あれりっちゃんは転校生じゃないの?」
 「もう私も一カ月学校に居るわ」




 リツコとアスヨの間に火花がばちばち飛ぶ。




 「じゃみんなでいこう」
 「そ、そうだね」




 シンイチとシンタロウは怯えるようにいう。二人は相方のきつい視線を浴びて懸命に給食を詰め込んだ。




 「さぁてとシンイチ君校内を案内して」




 やっと食べ終わったシンイチの腕をアスヨが引っ張る。始めはアスヨの強引さに閉口していたシンイチも馴れてくるとアスヨが猛烈に可愛らしい事に気づく。もともとの天性の美貌の上モデルなどをやっている為見せるのが上手い。シンイチもでれっとしてくる。




 一方リツコの周りには異様な雰囲気が漂っていた。空気がきな臭い。よく見るとリツコの髪の毛が逆立ち始めている。




 「「りっちゃんおちついて」」




 側で見ていたミキとケンジが言う。リツコがケンジとミキの方を振り向く。




 「「ひっ」」




 ケンジとミキは小さい悲鳴をあげる。整った顔に鋭い眼光、逆立った金髪。ほとんどゴーゴンである。二人は石化こそしなかったがちびりそうになった。




 「シンちゃん」




 リツコの声が妙に静かだ。シンイチは振り返る。見事にシンイチは固まった。ふとケンジとミキは辺りが静かなのに気がついた。教室には六人しかいなかった。伊吹先生まで退避していた。今までの経験でリツコがらみの痴話喧嘩の凄さを知っているのだろう。




 「私も一緒に行くわよ」
 「私シンイチ君に頼んでるのよ」(ふふふ効果てきめんね)
 「私とシンちゃんは一心同体なの」(こいつわ〜〜だいたいなによシンちゃんもでれでれしてぇ〜〜)



 「み…みんなでいこうよ」(ううう……かいぞうされちゃうよぉ〜〜)
 「そ…そうだね」(シンイチくんどうじょうするよ)




 シンイチとシンタロウは思わず目と目とで会話をしてしまった。となんだかんだで六人でぞろぞろと学校巡りとなった。










 学校案内が終わる頃ちょうど昼休みも終わろうとしていた。午後の時間割は5、6時間目共に体育だ。皆教室に帰って着替え始める。ここでは特になにも起きなかった。かわったことと言えばアスヨのブルマーが赤い事ぐらいである。
 体育の時間は圧倒的にアスヨの勝ちであった。体育館での授業で25メートル走も跳び箱も全て一番であった。男子も含めてである。アスヨはわざわざシンイチの方にウィンクする。シンイチでれっとなる。いっぽうリツコはさんざんであった。走れば転ぶ。跳び箱では顔から落ちる。とうとう泣き出してしまった。
 アスヨの勇姿に目を奪われていた結構浮気者のシンイチも吃驚してリツコに駆け寄る。




 「りっちゃんだいじょうぶ?」
 「……シンちゃんなんか大嫌い〜〜アスヨちゃんの方が私より好きなんだ……うわぁ〜〜ん」




 リツコは泣きながら教室に走って行ってしまった。もちろん途中で何度も転びながらである。シンイチはどうしたら良いか判らずおたおたしていた。




 「赤木さんどうしたの〜〜」




 伊吹先生が慌てて言う。




 「りっちゃん、シンちゃんとけんかしてかえっちゃったんです」




 学級委員のミキが言う。




 「あら、西田君赤木さんいじめたの?」
 「ちがいます……あの……」
 「シンちゃんがアスヨちゃんのほうばっかりみてたからです」




 ミキが代わりに言う。




 「そういう事なの。……西田君赤木さんと仲直りしてもう一度体育館に連れて来てくれない?」
 「はい」








 シンイチは教室に走っていった。が教室はもぬけの空だった。りっちゃんの赤いランドセルはなかった。リツコは帰ってしまった。




 「りっちゃんかえっちゃった……」




 シンイチはうな垂れた。










 「シンイチくん赤木さんいた?」




 シンタロウが聞く。




 「いなかった。かえったみたい」




 しょんぼりとシンイチが言う。ちょうど体育の時間が終わったところだった。伊吹先生に報告した後皆のところへ戻って来たシンイチは落ち込んでいた。ケンジやミキが慰める。
 それを横で見ていたシンタロウがクラスの皆に囲まれているアスヨの側に行く。




 「アスヨちゃんちょっと」
 「なによシンタロウ」
 「いいからちょっときて」




 シンタロウがアスヨを物陰に引っ張っていく。




 「はっはぁ〜〜シンタロウ今頃になって私の魅力に気がついたか」
 「いまのアスヨちゃんきらい」




 腰に手をやりいつものポーズをとっていたアスヨの笑いが凍り付く。




 「りっちゃんとシンイチくんいじめすぎたよ。なんであんなことするの」
 「……だって…………羨ましいんだもん……」
 「なんで」
 「だっていくらからかっても仲いいんだもん…………羨ましいんだもん」
 「ふぅ〜〜ん」




 勝ち誇りポーズから一転していじいじとしょげていたアスヨであった。




 「ねえシンタロウ」
 「なあに」
 「もうりっちゃんやシンイチ君いじめないしちゃんと謝るから……帰る時……手繋いでくれる」
 「手繋ぐの……」




 言ったアスヨも言われたシンタロウも顔が真っ赤になる。可愛いものである。




 「うん。いいよ」
 「そうじゃゆびきりげんまん」
 「うん」
 「「ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんの〜〜ます」


















 リツコはとぼとぼとランドセルを背負って歩いていた。




 「私もアスヨちゃんの様に奇麗になりたいなぁ」




 ぼそぼそと呟いている。別にリツコがアスヨに比べて不細工なわけでわないが、自分が転んだ時にシンイチがアスヨのほうを見ていたのがよほどこたえたみたいだ。




 とぼとぼとぼとぼ




 リツコは商店街を歩いていく。ふと横を見ると着飾った女の子が両親らしき大人と一緒に写っている写真が飾ってあった。写真店の展示である。店名を見ると野上写真店とあった。




 「奇麗だなぁ」




 リツコは展示の他の写真も見た。




 「こんな奇麗な格好すればもう一度シンちゃん見てくれるかなぁ」




 とてもけなげなリツコであった。う〜〜んらぶりぃ




 「お嬢ちゃんどうしたんだい」




 熱心に写真を見ているリツコを見て店主が出て来た。




 「あ……その……」
 「ん…お嬢ちゃん、もしかしたら福音荘の赤木さんちのリツコちゃんかい?」
 「あ…はい。どうして小父さん知っているの」
 「以前お母さんと一緒に居るところをちらっと見たんだよ。この前お母さんに会ってね。お嬢ちゃんが見ている写真の新しいモデルになって貰いたいという話をしていたんだよ」




 正に渡りに船である。




 「ホント、ホント、ホントなの」
 「どうしたんだい……」




 リツコは店主のズボンを握りしめて言う。




 「すぐ撮って!!」
 「ん?」
 「すぐ。月曜日に写真欲しいの。今すぐ服持ってくるから撮って」
 「そういわれてもねぇ。この写真親子の写真の例なんだよ。お嬢ちゃん。確かお父さんもう亡くなられてたよね」
 「……お父さん……おとうさん……うぁうぁ……うぁああああああああああああん」




 ただでさえ落ち込んでいたリツコは1年前に死んだお父さんの事を思い出してしまった。悲しかった。ひたすら涙がでた。




 「あっお嬢ちゃん」




 店主は店先でわぁーわぁー泣き続けるリツコを取りあえず店に入れた。それから少ししてきょろきょろしながらシンイチが店の前を走っていった。




 はーはーぜーぜー




 シンイチはリツコを探しつつ走った。あれから先生に許可を取りリツコを探しに帰ったのだった。シンイチは福音荘に着いた。




 ぴんぽん




 当然誰もいない為返事はない。




 ぴんぽん




 やはり誰もでない。もともと福音荘は築ウン十年のおんぼろアパートで赤木親子以外ほとんど住んでいない。そのせいで怪しげな実験も出来るのであるが。




 「ほかをさがそう」




 シンイチは公園の方へ向かった。














 ちょうど行き違いにリツコが福音荘に帰ってきた。鍵を開け入るとすぐ戸を閉める。入り口近くにぺたんと座り込むとしくしくと泣き始めた。あれから泣きやんだリツコは一人で家まで帰ってきた。だが家に着くとやはり悲しくなってしまった。シンイチの事も少しは有るが死んだお父さんの事を思い出してしまったのである。
 リツコはしくしくと泣き続けていた。














 シンイチは心当たりの場所を探し廻ったがリツコを見つける事が出来なかった。もう一度福音荘まで来た。すると中から泣き声がした。




 「あっりっちゃんだ」




 とんとん




 「りっちゃんあけてよ。ぼくだよ」




 ばたばたばたばた




 中からは遠ざかっていく足音が聞こえた。




 がちゃがちゃ




 シンイチは戸を開けようとしたが鍵がかかっていて開かなかった。




 「りっちゃん」




 返事はなかった。シンイチはとぼとぼと自宅に向かい歩き出した。




















 「ナオコさんこれでよかったんですね」
 「ええ後悔はしていません」




 コウイチとナオコは寄り添うように駅からの道を歩いていた。




 「あの人が死んでから1年以上経ちました。もう許してくれると思います。私男の人が居ないとだめなはしたない女なんです。コウイチさんこそ迷惑ではないですか」




 コウイチは黙ってナオコの肩を抱き寄せた。二人は歩き続ける。




 「コウイチさんいいんですか。ご近所の噂になってしまいますわ」
 「いいですよ」




 ふとコウイチは微笑みをもらした。




 「どうされたの」
 「ひどい親達だと思ったんですよ。子供が勉強している最中にあいびきなんてね」
 「そうですわね」
 「そういえばシンイチとお嬢さん婚約したって言ってますね」
 「ええ。本人達は結構本気みたいですわ」
 「先に親同士がくっついたら困るでしょうね」
 「そうですわね」




 二人はなんとなく微笑み合った。




 「まだ出会ってから一月しか経ってないのに……家族そろって離れられないですわ」
 「そうですね。運命というものはあるみたいですね」
 「ええ……あれ、あそこに歩いているのはシンイチ君じゃありません?」
 「ええそうですね……お〜〜いシンイチ〜〜」




 コウイチはナオコの肩を離すとシンイチを呼んだ。シンイチはとぼとぼと歩いていたが二人に気づいたらしくぱたぱたと走ってきた。




 「お父さん…………りっちゃんのお母さんこんにちは」
 「こんにちはシンちゃん。どうしたのなにか元気ないわね」
 「……ごめんなさいナオコおねえさん。僕りっちゃん泣かせちゃったんです」
 「あら……どうしたの。あんなに仲がいいのに」




 シンイチは説明した。学校での事、福音荘でりっちゃんが返事をしてくれない事を。




 ごつん




 コウイチの大きな拳がシンイチの頭を小突く。




 「シンイチ、どんな理由があっても女の子を泣かせてはいけないって教えただろう」
 「うん」




 そうとう痛かったらしくシンイチは目尻に涙を溜めている。




 「返事はうんじゃなくはいだ」
 「はい」
 「コウイチさん、そんなにシンイチ君を責めないでください。リツコも嫉妬丸出しですから。ここは私に任せてください」
 「すみませんナオコさん。よろしくお願いします」




 コウイチはシンイチの頭を掴みお辞儀をさせる。もちろん自分もだ。




 「そんな……じゃあ後で電話しますから」




 ナオコも会釈をすると足早に去っていった。二人は後ろ姿を見送った。














 「リツコ開けてお母さんよ」




 ナオコは福音荘の入り口の戸を叩いた。




 ぱたぱたぱたぱた




 中から足音が近づいてくる。がちゃっという音と共に戸が開いた。そこにはぐるぐる眼鏡を涙で曇らしたリツコが立っていた。




 「リツコ……」
 「お母さん……お父さんに会いたい…………」




 ナオコは部屋に入ると戸を閉める。リツコを抱き上げると優しく頭を撫でる。リツコはまたしくしくと泣き始めた。














 その夜泣き疲れたリツコを寝かせ付けたナオコはコウイチに電話した。




 「もしもし西田さんのお宅ですか?」
 「はいそうです。ナオコさんですか」
 「はい。こんばんわ」
 「こんばんわ」
 「シンイチ君はどうですか」
 「ちゃんと説教しておきました。女の子を泣かしてはいけないと。本人も反省しているみたいなので許してやってください」
 「許すもなにも、シンイチ君は悪くはないですわ。あれぐらいならしょうがないです」
 「そう言って貰えると助かります。シンイチも好きな女の子を泣かせたのでしゅんとしてましたから」
 「そうですか。……実は折入ってお願いがあるのですが」
 「何でしょうか」
 「あの……リツコのお父さんに成って貰いたいのです」
 「……へ」
 「あっ……あのそういう意味じゃなくて……え……あ」




 ナオコもコウイチも電話の前で真っ赤になる。二人ともまだまだ若い。




 「実は……」




 ナオコは写真店でのモデルの話を説明した。




 「……という訳でお父さん役をお願いしたいのですが。シンイチ君とリツコの仲直りの為にも」
 「判りました。私でよければ」
 「……あのコウイチさん。あの写真は写真店の店先に飾られます。コウイチさん私となんか写っていたらどんな事噂されるか判りません。それでもいいですか……」
 「……」
 「……」
 「ナオコさん」
 「はい」
 「私はもうあなたと離れることはできません。だからそんな事は関係ありません」
 「……私もですコウイチさん……」




 しばらく二人は無言で受話器を握っていた。




 「……あのコウイチさん」
 「なんですかナオコさん」
 「ありがとう」
 「……はい」




 言葉は変だが心は通じているようだ。また二人は黙ってしまった。少し経ってナオコが言う。




 「あ……あの……で、先ほどの話しなんですけど」




 照れもあるのか若干話ずらいナオコである。




 「は、はい……そうでしたね」
 「私から写真店の野上さんには連絡しますので。明日はご都合はよろしいですか。ちょうど明日は祝日ですし」
 「いいですよ」
 「では後程お電話します」
 「判りました」
 「それでは失礼します」
 「失礼します」




 コウイチは受話器を置いた。何となく頭を掻いた。ナオコは受話器を置いた。しばらくは電話を見つめていた。やがて今度は野上写真店に電話をかけた。




















 翌日の朝リツコは朝の六時に叩き起こされた。




 「ほらリツコ起きるのよ」
 「どうしたのお母さん」




 リツコは眠そうだ。




 「とっとと起きるの。顔を洗ったら歯を磨いてラジオ体操してシャワー浴びてご飯よ」
 「う……うん」




 妙に気合いが入っているナオコに取りあえず従うリツコであった。朝ごはんが終わり後片づけも終わると、ナオコはリツコを箪笥の前に連れていき色々と服を着替えさせた。リツコは訳が判らなかった。




 「お母さんどうしたの」
 「いい事があるからちょっと我慢してね」




 ナオコは数着のリツコの服を選ぶとバックに詰めた。今度は自分も色々と服を着替える。同じく数着服をバックに詰める。




 「リツコちょっと」




 ナオコはリツコを三面鏡の前に座らすと極々薄い化粧を施す。




 「やっぱりリツコは美人ね。中学にあがる頃には男の子が放って置かないわね」
 「そお。嬉しい。でも私にはシンちゃんがいるも……」




 リツコの顔の表情が急に沈んだ。




 「リツコ泣かないのよ。ちゃんとシンイチ君とは仲直りさせてあげるから」
 「ほんと?」
 「本当よ。じゃあそろそろ行きましょうか」
 「何処に行くの?」
 「いいから」




 ナオコは自分も手早く化粧を済ます。重いバックを抱えリツコの手を引っ張って福音荘を後にした。訳が判らないリツコは頭にハテナマークを一杯浮かべていた。














 ナオコがリツコを野上写真店の前に連れていくと、コウイチとシンイチが店の前で待っていた。リツコは思わずナオコの後ろに隠れてしまう。シンイチが意を決したように近づいていく。ナオコがリツコを自分の前に押し出す。




 「り…りっちゃんごめんなさい」
 「ううん…シンちゃんは悪くないの。私がいけないの。やきもち焼いたから」
 「そんなことないよ。ぼくが……その……りっちゃんをみててあげなかったから」




 二人は顔を赤くして照れながら謝っていた。というよりじゃれていた。ナオコとコウイチは微笑ましい光景を見守っていた。




 「りっちゃんこういう時は男が謝って終わりにしようね。時間もないし」




 コウイチはシンイチの頭を掴むとお辞儀をさせた。




 「あ……うん」
 「リツコ、仲直りも終わったわね。なにまだ照れてるの。もう。仲直りの印に手でも繋げなさいよ」




 ナオコはリツコとシンイチの手をとると手を繋がせた。二人は顔を真っ赤にして固まったままだ。




 「コウイチさんじゃあ写真を撮って貰いましょう」
 「そうですねナオコさん」
 「写真?」




 写真という言葉でリツコがやっと反応する。




 「でもお父さんがいないと撮れない……」




 今機嫌が良くなっていたのにすぐに落ち込んでしまった。




 「りっちゃん」
 「なあにコウイチ小父さん」
 「小父さん今日はお父さん役をやっていいかなぁ。今はまだ本当のお父さんじゃないよね。だけど将来りっちゃんがシンイチと結婚したら小父さんは本当にお父さんになるだろ」
 「……」
 「だめかな」
 「……うん。いいわ」




 リツコがまた微笑んだ。シンイチは話の展開にいま一歩ついて行けなかったがリツコが微笑んだので素直に喜んだ。




 「じゃ入ろうか」




 がらがらがらがら




 「…………すいません。野上さん。昨日の写真の件でうかがいました」
 「西田さん、赤木さんお待ちしてました」




 店主が店の奥から出てきた。


















 翌日の日曜日ナオコとリツコが作ったお弁当を持ち四人は近くの公園に来ていた。リツコとシンイチは草むらで子犬がじゃれつくようにころころと遊んでいた。ナオコとシンイチは木陰に並んで座っていた。ナオコは子供達を目を細めて見ていた。ナオコはこんな時でも白衣である。




 「白衣好きなんですね」
 「ええ。普段着なんです」




 やっぱり変わった人だとコウイチは思った。もっとも普段着ならばしようがないとも思う。近所の公園に着飾ってきたらよほどおかしい。ただそうするとこの化粧の濃さも普段通りなのかとコウイチは思う。まだ若いのだし、もともと美人なのだからこんなに厚化粧しなくてもと思う。




 「どうしたんですか。さっきから私の顔を睨みつけて」
 「あ……睨んでいるわけじゃないです。りっちゃんがナオコさんぐらいの歳になった時世界はどうなっているかなとふと思ったんです」
 「うふ。変なコウイチさん。別に今と変わっていないんじゃないですか。人は生まれて、出会って、笑ったり怒ったり泣いたり喜んだりして、恋をして……もちろん科学や技術は進歩していると思いますけど。手と手を握った時のぬくもりは変わらないと思います」
 「そうですね。……きっとそうだ」




 いい天気だった。二人は何となく空を見上げた。雲がのんびりと旅をしていた。コウイチはそっと隣のナオコの手の甲に自分の掌を重ねた。ナオコは少し肩を寄せた。日曜日の午後の一時はのんびりと過ぎていった。


















 翌日の朝、福音荘まで迎えに来たシンイチは気合いが入っていた。




 「りっちゃんじゅんびはいいかい」
 「うん、シンちゃん。行きましょ」




 二人は学校に手を繋いで向かっていく。今日はケンジとミキには別行動にして貰っている。




 ぼろん ぼろぼろん




 「でたな」




 シンちゃんとりっちゃんが振り向く。そこには願田アイムがいた。




 「シンちゃん〜〜今日こそ決着をつけよ〜〜」




 ぼろん




 ウクレレを弾きながら言う。




 「のぞむところだ」
 「そうかぁ〜〜ではこちらからいくよぉ〜〜」




 器用な事にアイムはウクレレを弾きながら何処からともなくバラの花束を取り出した。




 「これが僕の真心だよ〜〜」
 「奇麗……」




 りっちゃん一瞬花に心を奪われる。




 「りっちゃん!!」
 「あっごめんなさい、シンちゃん」
 「じゃ願田おにいちゃんぼくからのこうげきだ。りっちゃんいいね」
 「うん覚悟出来てる」




 りっちゃんは目を瞑る。少し震えている。シンちゃんはごくっと唾を飲み込んだ後思い切ってキスをした。




 ちゅ




 時間にして5秒ぐらいのキスである。通算にして十回位だ。




 リツコとシンイチの決め技を目にしてアイムはがくっと膝を地面についた。




 「完敗だぁ」




 リツコとシンイチは目を開き顔を離した。二人で見つめあって赤くなっている。側で真っ白に燃え尽きている願田アイムを残して再び手を繋ぎ学校に向かった。


















 二人は校門で同じように手を繋いだアスヨとシンタロウに出会った。リツコとシンイチに気がついたアスヨはもじもじとし始めた。




 「アスヨちゃん」




 シンタロウが励ますように言う。




 「う……うん。りっちゃん」
 「なあに」
 「ごめんなさい。からかったりして。あの……りっちゃんとシンちゃん仲がよくって羨ましかったから……その……からかっちゃったの」
 「そうなんだ。うん。それなら、もういいわ、許してあげる」
 「ほんと、良かった。ねえりっちゃんお友だちになって」
 「うんアスヨちゃん。お友だちになろ」




 リツコとアスヨは手を繋ぎ二人で校舎に走っていった。




 「シンタロウ君ぼくたちもいこう」
 「そうだねシンイチ君」




 シンイチとシンタロウはリツコとアスヨを追いかけて走っていった。












 「て言うわけなのよ。何で今まで忘れてたのかしら?」
 「ふぅ〜〜ん。それにしてもリツコの子供時代って波乱に富んでいるわね。でそのアスヨちゃんって子はその後どうしたの?」
 「結局親御さんの都合で一週間後に又引っ越していっちゃったのよ。今頃何処でどうしているのやら」
 「そうなの。それでさぁその写真どうなったのよ」
 「結局私の髪の色が誰とも違うから家族写真のモデルはおじゃんだったわ。ただ私とシンイチ、母さんと義父さんの写真はそれぞれ子供と大人のカップルの写真の例として展示されたわ」
 「へぇ〜〜」
 「それと私がエプロンドレスを着た写真は実写版の(不思議の国のアリス)みたいだって大評判で、ブロマイドが出来て、野上写真店大もうけだったそうよ」
 「そう。ねえもしかしてリツコが惚気る時取り出す(私達子供の時から仲良かったのよ)って皆に見せる写真はさっきの写真?」
 「そうよ」
 「なんでその話今までしなかったのよ」
 「なんで撮ったかは忘れてたのよ」
 「リツコって意外と抜けてるとこあるのよね」
 「ミサトにだけは言われたくないわ」




 30女二人の休憩所の会話である。その時スピーカーから呼び出しの放送が流れた。




 ぴんぽんぱんぽん




 「特殊監査部警護班神田シンタロウ一尉、12番ゲートで神田アスヨ二尉がお待ちです。至急お越しください」




 ぴんぽんぱんぽん




 「「へ?」」
 「今のって」
 「まさか」
 「「女子寮の大家さん!!」」




 今頃気づいたぬけている二人である。これが技術部門と実働部隊の責任者だとは前途多難なNERVであった。




        
つづく






NEXT
ver.-1.00 1998+04/09公開
ご意見・感想・誤字情報・らぶりぃりっちゃん情報などは lovely-ricchan@EVANGELION.NETまでお送り下さい!




 あとがき




 今回は怪しげな機械も魔法も出てきませんでした。りっちゃんは大人でも子供でも登場します。それでもやっぱりりっちゃんはらぶりぃなのです。





 次回は





 「あの子と赤ちゃん」





 合言葉は「らぶりぃりっちゃん」





 ではまた




 まっこうさんの『気になるあの子』第七話、公開です。



 照れる〜

 自分の名前が出ると照れる(^^;


 でも、こういうのだったらOKOKです(^^)


 あくまで主役は元からの主人公達。
 あくまでストーリーテーマを補助する脇役。

 ちゃんとしたオチまでいただているし、

 いい役をありがとうですっ



 ライバルの登場で、「雨降って地固まる」ったりっちゃんたち。

 微笑ましいいですね♪


 そのライバルも最後はいいお友達でいい想い出になって−−

 あったかいですね♪♪


 色んなエピソードがからみ合って、
 みんなしあわせそうです〜




 さあ、訪問者の皆さん。
 あったかい世界を描くまっこうさんに感想メールを送りましょう!


TOP 】 / 【 めぞん 】 / [りっちゃんとシンちゃんの部屋・保護者まっこう]に戻る