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私立第三新東京幼稚園A.D.2007



第十六話 学校見学


「…え〜それでは,これより児童達には学校施設の案内をいたします.保護者の皆様は説明を続けますのでこのまま席に残っていてください.」

説明担当の職員の言葉と共に集まっていた親達のもとから子供達が案内係のもとへと集められる.ここは第三新東京市立第七小学校,通称「七小」の体育館.9月唯一の土曜登校日の午後のこと,ここ「七小」には近隣に在住する来年就学予定の児童とその保護者が集まっていた.ここ第三新東京市では市の方針により毎年この時期になると各小中学校で説明会が行われていた.

「らいねんもいっしょねっ,レイ.」
「うん…よかったあ.」
「しょうがっこうでもおんなじクラスだといいね.」
「…うん.」
レイに話し掛けるアスカとシンジ.今日の説明会にはレイ・アスカ・シンジも参加していた.レイはメグミに,アスカはキョウコに,そしてシンジは…ゲンドウに連れられてここに来ている.なお,三家とも公立の小学校に通わせる方針であり,シンジ達にはそれぞれの親からここが来年から通う所だということはあらかじめ知らされていた.

「では,二列に並んで…あ,そっちの方じゃなくて….」
案内係の職員の一人,半袖のYシャツにネクタイを締め,下はグレースーツのズボンといった身なりに髪をきれいにオールバックにした眼鏡の若い男性教師…日向マコトはなかなか二列にまとまろうとしない子供達を相手に悪戦苦闘していた.

「わーいっ.」
「ひろい,ひろーいっ.」
(ごろごろごろごろごろ)
「ちょっと,待ちなさいっ…あ〜そこの子,そんなところで転がらないっ.」
(どたどたどたどた)
いつもとは違う所に来て興奮している子供達にマコトは振り回されていた.マコトが案内として受け持つ子供達はおよそ30人…2007年の小学校1クラス分相当に過ぎないのだが,マコトにとって不運だったのは彼の受け持つ子供達は他の担当の受け持ちに比べて元気が良すぎたということだった.

「いいかげんにしてよねっ.すずはら,バカやってないでさっさとならびなさいよっ.」
「なんやて?」
「トウジ….」
「す・ず・は・ら・っ!」
「…わかったがな.」
先生を振り回す子もいれば先生のすることを手伝う子もいる.シンジ達と同じく説明会に来ていたトウジは前者だったし,トウジを注意するヒカリは後者であった.

「ほら,アンタたちもころがってないでさっさとならびなさいっ.」
「ふぁーいっ.」
「へいへい.」
「シンジ,アンタもてつだって.」
「う,うん….」
ヒカリに続いてアスカも場を仕切りだす.マコトが受け持った子供達の大半は私立第三新東京幼稚園の園児達だった.数分後,ヒカリ達に手伝ってもらいながらもマコトはようやく子供達を二列に並ばせることができた.

「ありがとう.手伝ってくれて.」
「は,はい….」
マコトが相好を崩して先頭に立ったヒカリとアスカに礼を述べる.先生の言葉に対して照れ気味に返事をするヒカリ.

「しっかりしてよねっ,せんせいっ.」
「ははっ,そうだね.」
ヒカリとは対照的に突っ込みを入れたのはアスカ.それに対しマコトは苦笑いを浮かべる.新任のせいかどこかあか抜けていない.その光景に保護者の面々は笑いを噛み殺し,教頭と思しき初老の男性教諭はこめかみを引きつらせていた.

「…それでは,案内の先生の言うこと良く聞いて行動してください.いいですね?」
「はーいっ.」×多数
説明担当の職員の確認に子供達は元気に返事をする.こういう時はバラバラに騒いでいた子供達も声が揃う.それから,4つの班に分かれた子供達は案内の職員に連れられそれぞれの順路へと体育館を後にした.

マコトが引率する子供達は先頭にヒカリとアスカが並び,ヒカリの後ろにはマナ,ケンスケ,トウジが続き,アスカの後ろにはシンジ,レイが続いていた.マコトは体育館を出るとまず隣接する校舎の一階の教室に子供達を誘導した.ここは1年生の教室で,並んでいる机や椅子の大きさも子供達に手ごろな大きさだった.午前中で授業が終わった教室には誰もいない.マコトは教室後ろ側の扉を開いて子供達全員を中に入れた.

「ここが,来年みんなが普段勉強する所で,学校の中で一番長く過ごす所です.」
マコトが説明をする.初めて見る小学校の教室に子供達は「ふーん.」とか「へえ.」とか口々に感想を漏らす.

「せんせーっ,しっつもーん!」
「何かな?」
子供達の中の一人がマコトに質問する.その子はシンジ達とは別の幼稚園に通っている子だった.

「どうしてつくえがきちんとならんでいるの?」
「ん?それは…」
マコトは思案を巡らす.どうやらその子にとっては椅子と机が整然と並んでいることが珍しいらしい.単純かつ奥が深いその質問にマコトはどう答えたら良いのやらと思考の渦に突入していった.

「それは…その方が何かにつけて便利だからだよ.」
「えーと,どうしてきちんとならんでいるとべんりなの?」
「えっと…それは…ほら,順番に並んでいると名前を覚えやすいし,物を配るのも早く終わるし….」
「え〜でも,ぼくんところのユミせんせいはならんでなくてもなまえおぼえてるしおやつもはやくくばってくれるよぉ?」
「あーそれはその…きっとそのユミ先生はいい先生なんだよ.」
「ふーん,じゃあしょうがっこうのせんせいはいいせんせいじゃないのぉ?」
「!」
しばし絶句するマコト.マコトは子供固有の「なぜなぜ攻撃」の前にタジタジとなっていた.一対一の場合ならば子供の気の済むまで付き合うという手もあるが今は30人の子供を案内している状況だ.マコトは心の中で冷や汗をかいていた.

「そ,そんなことはないさ.小学校にだっていい先生はいるよ.」
「そうなの?」
「そうだよ.ただ…そう…みんなのことをもっと知りたいからきちんと机を並べて分かり易いようにするんじゃないかな?」
「…そうなんだあ.うん,わかった!せんせい,ありがとう.」
「ど,どういたしまして.」
やや顔を引きつらせながらマコトは子供に応える.その場で思い浮かんだ「答え」で子供が納得してくれたことにマコトはほっとすると共に少しばかりの罪悪感を覚えていた.

「それじゃ,次の場所に移動します.」
マコトはそう言って子供達を整列させる.今の彼に「他に質問は?」という言葉はとても言い出せるものではなかった.

「わあ,ごほんがいっぱいあるぅ.」
「このひきだしなにかなあ?」
「これなら100にんまえもらくしょーよねーっ.」
「まわるまわるぅ.」
「おっきいつくえーっ.」
「がいこつがはんぶんだあ.」
「こわいかおのおじさんがいっぱいいるよぉ.」
「きゃはははっ,へんなのーっ.」
「ひろい,ひろーいっ.このきかいなにかなあ?」
「このまっしろいのなあに?」
「このぐるぐるまわるのなにかなあ.」
「わっ,手を入れて回さないっ.」
教室を出たマコトは子供達を他の教室に案内する.図書室,家庭科室,理科実験室,音楽室,視聴覚室,工作室…などなど,新しい所に行くたびに好奇心一杯の子供達が思う所を口にしていた.

「ねえ,ヒカリちゃん?」
「なあに,マナちゃん.」
次の場所に移動するため集合中のこと,先頭から2番目にいたマナが前のヒカリに話し掛けた.

「ヒカリちゃんはどこがよかった?」
「ん…かていかしつ…かな?」
「ヒカリちゃん,おりょうりつくるのすきだもんね.ケンスケくんは?」
「こうさくしつ.おもしろそうなものたくさんおいてあったし.」
「あたしとおんなじね.トウジくんは?」
「ワイか?ワイは…べつに….」
「トウジは『きゅうしょく』がいちばんのたのしみなんだもんな.」
「こら,ケンスケっ.」
「ごめん,ごめん.でもほんとうのことだろ?」
「うっ….」

「ぼくはりかしつーっ.」
「あたし,としょしつ.」
「おれは,おんがくしつだぁ.」
今まで見てまわった中でどこが良かったかをヒカリ達に訊ねるマナ.マナが訊ね廻ったトウジ達だけでなく他の子供達にもその話題は広まっていた.

「ねえ,シンジくん?シンジくんはどこがよかった?」
「え?ぼく?ぼくは…えーと….」
マナは隣り合わせになっていたシンジにも同じ質問をした.

「?」
「んーと….」
マナに尋ねられてシンジは考え込む.改めてマナに訊ねられてシンジは今まで案内された所の記憶を辿っていた.

「えーとっ,えーと….」
「ねえシンジくん?」
真剣に考え込むシンジの顔をマナがにこりとしながら覗き込む.

「わっ.」
突然,視界にマナの顔が入ってきてシンジは驚きの声を上げた.

「シンジくんはどこがよかった?」
「あ,え,その,うん….」
無邪気に同じ質問を繰り返すマナにシンジはうろたえていた.

「くすっ,シンジくんってまじめなんだからあ.」
「あ,いや,その….」
「ちょっとマナ,あんまりシンジをからかわないでよっ.」
「ごめ〜ん,アスカちゃん.そんなつもりじゃなかったんだけど.」
マナの前にすっかりうろたえているシンジ.見かねたアスカが口を挟む.アスカに突っ込まれてマナはばつの悪そうな顔をしていた.

「それにシンジ!わかんないなら『わかんない』ってこたえればいいのよっ.」
「だあってえ〜.」
「だってもなにもないのっ.ほんと,ボケボケなんだからっ.」
「…アスカちゃん…シンジくんかわいそう.」
「あまやかしちゃだめよ,レイ.」
「で,でも…シンジくん,ちゃんとこたえようとしたんだとおもうの….」
返す刀でシンジにも突っ込むアスカ.それに対してレイがシンジのフォローに入る.

「…わかってるわよ.で・も・ね….」
「い,いたいよ,アスカ.」
「ア,アスカちゃん,やめて.」
レイの言わんとしていることはアスカにも分かっていたがそれとは裏腹にアスカはシンジのこめかみをぐりぐりし始める.レイはおろおろしながらアスカの行動を止めようとしていた.

「で,けっきょくシンジくんはどこがよかったの?」
アスカがシンジに「じゃれついて」レイが「止めに入る」構図の中,マナは何事もなかったかのようにシンジに尋ねていた.

「えっと,あいたたたっ…おんがくしつ.」
アスカにこめかみをぐりぐりされながらシンジはようやく答える.それを聞くとアスカは,「やっとこたえたわねっ.」という顔をして手を離した.

「そうなんだ…シンジくん,うたうのすきだもんねー.」
「う,うん….」
ちょっとだけ曖昧に応えるシンジ.実のところ,音楽室は偉大な音楽家達の肖像画が威圧感たっぷりに壁に飾られていてシンジはちょっと恐かったのである.だが,なぜかシンジはこの場所を選んでいた.

「ところでアスカちゃんはどこがよかった?」
「ア,アタシ?アタシは…」
「あ,みんな,そろそろ,出発します.」
マナの質問にアスカが答えようとした時,マコトがおっとり刀で次の場所への移動を促がす.こういう時はびしっとキツく言っても一向に構わないような気もするのだが,今一つマコトは煮えきらないでいた.それはともあれ,マコトは子供達を二列に並び直すと次の場所へと移動し始める.

「次は保健室に行きます.みんな,静かにしてください.」
「は,はい.」×多数
「?」
先程まで見られなかったやや引きつった子供達の返事に首を傾げるマコト.マコトは知る由も無いがこの一行の大半を占める私立第三新東京幼稚園の園児達にとって「保健室」という言葉は一部の例外を除き一種の恐怖じみたものと化していた.たとえ,「白衣の悪魔」がそこにいないと分かっていても.一行はこれまでになく静々と移動していた.

「それではこれから保健室に入ります.みんな,静かにね.」
「はーい.」×多数

保健室の前に来てマコトはやや小さめの声で注意を促す.それに対して園児達も小声で返事をする.マコトが中に入ろうと扉に近づいた時,中から扉が開かれた.

(ガラッ)
「ふああああ.」
あくびをしながら中から出てきたのはランドセルを背負った男の子だった.その子はシンジ達と同じぐらい年の頃で,銀髪に赤い目の整ったその顔立ちは一度見たらそうめったに忘れることはない.もちろんシンジは覚えていた.シンジの「歌の先生」渚カヲルである.

「カ,カヲルくんっ.」
思わぬ再会にシンジは声を上げていた.

「ん?…シンジくんなのかい?」
「うん!」
「やあシンジくん,また会えてうれしいよ.」
「ぼくもっ.」
シンジに気がついたカヲルがシンジのもとに歩み寄る.カヲルもシンジのことを覚えていたようだ.再会を喜び合う二人.カヲルはシンジの両手を取りながら微笑んでいた.

「ほけんしつでどうかしたの?カヲルくん,ケガでもしたの?」
「ん?いや,ちがうよ.ちょっとおねむだっただけ…ねすごしちゃったみたいだけど.」
保健室から出てきたのでどこか悪いんじゃないかとシンジは心配する.それに対しカヲルは苦笑いを浮かべて応えた.

「よかった.あ,あのね,カヲルくん.ぼくうたうのすきになったの.」
カヲルの言葉に安堵の表情を浮かべたシンジは初めての出会い以来会うことがなくて伝えられなかったことを今,口にする.カヲルはそれを聞くと目を輝かせ,握っている両手に力を込めた.

「…うれしいなあ,シンジくん.ありがとう.」
カヲルは目を細めてシンジに応える.シンジも微笑み返す.

「それとね,それとね,レイちゃんもうたうのすきになったのっ.」
「!?」
舌足らずなシンジの次の言葉にカヲルは目をしばたかせる.レイがどこの誰なのかも知らないカヲルが戸惑うのは無理も無い.ちなみに当のレイは顔を真っ赤にしてシンジの後ろに隠れていた.

「…いちからはなさないとわからないわよ,シンジ.」
「あっ,そうか.んとねー,レイちゃんというのはてんにゅうせいで…えーと….」
アスカに指摘されてシンジはカヲルに一から話そうとするがシンジの話は回りくどくて中々要を得ない.カヲルはそんなシンジに苛立つことなく微笑んで聞いていたが,それはマコトを我に返らせて本来の役割…案内に戻らせるのに十分だった.

「カヲル君,下校時間はもう過ぎてるよ.用が済んだのなら早くお帰りなさい.」
マコトは静かな口調でカヲルに言った.

「…はい,せんせい.ざんねんだけど…それじゃね,シンジくん.」
「あ…うん.」
マコトに注意されて一瞬眉をひそめるカヲルだったが言うことはもっともだったので大人しく別れの言葉をシンジに告げる.レイのことをきちんと話せないでいたシンジは歯がゆい思いをしていた.カヲルはランドセルの位置を直すと出口の方へと歩き出す.

「あ…シンジくん?」
「なに?カヲルくん?」
数歩進んだ所でカヲルは振り返り,思い出したかのようにシンジに話し掛けた.

「…きみのうしろにかくれてるレイちゃんにもよろしく.」
「!…カ,カヲルくん!?どうして?」
「それじゃね,シンジくん.らいねんがたのしみだよ.」
にこやかに語ったカヲルの言葉にシンジは驚く.なぜならシンジはレイがこの場の誰なのかをカヲルにまだ話していなかったからである.驚くシンジの問いにカヲルは答えずただ微笑んでスタスタと去っていった.

「ホント,おもったとおりのキザなやつ.」
カヲルが去った後,アスカはカヲルに対する印象を口にした.

「それよりもシンジ,レイっ.レイがうたうのすきになったってことアタシきいてないわよ.あとでゆっくりきかせてもらうからねっ.」
「あ,うん….」
「…うん.」
アスカは両手を腰に当ててシンジ達に向き直って言う.顔が少し笑っている.別に隠していたわけでは無いのだがシンジとレイは悪戯が見つかってしまったような表情で応えた.…説明会が終わって帰った後でレイがアスカの前で歌を披露することになったのは言うまでもない.それはさておき,マコトは子供達を並べ直した.

「これから保健室を案内します….」
マコトの言葉と共に子供達は静々と保健室の中に入っていく.保健の先生は留守で誰もいなかったが子供達は神妙な態度だった.それから,マコトは外に出て運動場とプール施設を案内した後で体育館に戻っていった.

「…え〜予定より20分程遅れましたがこれにて説明会を終了させていただきます.ご出席ご静聴ありがとうございました.」
子供達がそれぞれの保護者のもとに戻った所で説明担当の職員が会の終了を宣言する.20分遅れの原因はマコト達の移動が他の一行よりも遅かったことにある.終わった後でマコトが教頭先生からのお小言をいただくことになるのは確実だろう.

「どうだった?来年一年生の子供達を相手にした感想は?」
「いやぁ,もう振り回されてばかりで大変でしたよ….」
体育館から子供達とその保護者が出て行くのを見届ける中,マコトは先輩教師から感想を求められる.それに対してマコトはただただ苦笑いを浮かべるばかりだった.


第十七話に続く

公開09/17
お便りは qyh07600@nifty.ne.jpに!!

1997/09/16 Ver.1.0 Written by VISI.



筆者より

今回は割とあっさりめの話になりました.マコトを小学校教諭として登場させましたがちょっとイレギュラー入ってます(笑).今回は小学校が舞台でしたが何の科目があったのか結構ど忘れしていました.(…さらに「昔」の幼稚園はどうなんだという突っ込みは無しです(^^;).)

次回も本編から登場人物を引っ張る予定ですが…ちょっとお知らせがあります.

筆者の仕事の都合で今月22日から来月10日(17日?)までの予定で出張に行くことになりました.その間,NIFへのアクセスが事実上不可能になります.従って更新を凍結します.無事戻りましたら更新を再開いたしますのでそれまでどうかお見捨てなく(^^;;)お願いいたします.m(___)m

・・・戻って来た時には,浦島太郎状態(^^;;;).

誤字・脱字・文章・設定の突っ込み等は,

までお願いします.


 VISI.さんの『私立第三新東京幼稚園A.D.2007』第十六話、公開です。
 

 学校見学・・・私・・してないです (;;)

 楽しそう・・・いいなぁ・・・・

 あけ○の保育園!
 何でしてくれなかったんだ!!

   厚生省と文部省のコンセプトの違いかな??(^^;

 

 

 家庭科室に、
 工作室に、
 音楽室に・・・

 みんなの個性が出ていますね。
 アスカちゃんはどこが気に入ったんでしょう(^^)
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 出張するVISI.さんに餞別メールを送りましょう!


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