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目次
 
1. 登場人物について
シンジ
レイ
アスカ
ミサト
リツコ
トウジ
ナツミ(付録:トウジの家族構成)
ケンスケ
ヒカリ
ゲンドウ
ユイ
冬月

2. ストーリー紹介
第1話 「シンジ、死す」
第2話 「守ること」
第3話 「私の価値は?」
第4話 「生きていくために」
外伝零 「それぞれの、夜」

3. 設定
エヴァ
NERV
ゼーレ
器官
ロンギヌスの槍
アダム
イマージェンシー・システム

 





登場人物について

名前
年齢
補足
碇 シンジ14  この話の主人公。
 「元」エヴァ初号機パイロット。第14使徒との戦いにおいて、覚醒した初号機に精神(魂)を取り込まれてしまった。
 元の身体は、死亡。そのため、現在は初号機の身体で生活している。
 見かけ上の違いは、瞳の色がレイと同じく赤いことだけ。

 アスカ・ミサトと同居中。
 特技は家事全般。
 第3新東京市立第1中学校2年A組在籍。

綾波 レイ14  エヴァ零号機パイロット・ファーストチルドレン。
 シンジと同じく第3新東京市立第1中学校2年A組在籍。
 第3新東京市内何処かのマンモス団地で独り暮しをしている。
 赤い瞳が特徴的な少女。

 無口で感情の起伏に乏しかったが、最近、感情と言うものをだんだんと理解できるようになってきた。
 シンジに好意を抱いている。

 実は碇ユイのクローンである。それだけでなく、使徒の遺伝子も持っていたりする。

惣流 アスカ ラングレー14  エヴァ弐号機パイロット・セカンドチルドレン。
 シンジ達と同じく第3新東京市立第1中学校2年A組在籍。
 シンジ・ミサトと同居している。

 わずか14歳にして大学卒業という経歴を持つ。
 自己顕示欲が強いのは、そのためか?
 だが、幼少時代に母親の自殺を目の当たりにするというトラウマを持っている。
 口癖はおなじみ、「あんたバカぁ!?」

葛城 ミサト30  シンジ達の上司であり、保護者。
 NERV作戦部部長。階級は三左。
 性格は大らかで大ざっぱ。非常に酒好きである。料理が下手。

 リツコ・加持とは大学時代からの知り合い。
 セカンドインパクトの時に、調査隊の一員として南極へ行っていた。そして、独りだけ助かったという過去を持つ。
 その時に一時失語症になったらしいが今はもうその反動か、バリバリである。

赤城 リツコ30  NERV技術部所属。
 E計画責任者でもある。
 高名な科学者だった赤城ナオコの一人娘で、本人にも科学者としての才能は十分。
 冷静な性格をいつも見せるが、時には感情的になることもある。
 結構マッドサイエンティストの面があると、専らの噂だ。

 ミサト・加持とは大学時代の同級生。
 TVではあまりなかったが、実はヘビースモーカー。

鈴原 トウジ14  エヴァ参号機パイロット・フォースチルドレン。
 起動実験で、使徒の寄生により参号機が暴走、参号機はダミープラグの初号機によってバラバラに破壊され、左足を失うという重傷を負った。
 NERVの病院に収容されていたが、シンジの力で再び復帰。

 年中ジャージである。
 シンジ達と同じく、第3新東京市立第1中学校2年A組。

鈴原 ナツミ7  トウジの妹。
 「パラレルステージ」のオリジナルキャラ。

 第3使徒・サキエルとの戦いにおける初号機の暴走でガレキの下敷きになって重傷を負う。
 世界最先端の医学があるNERV附属病院の医師達をもってしても「もう治る見込みはない」と言わせるほどだったとか。
 だが、トウジと同じくシンジの力で再び元気になった。
 第3新東京市立第1小学校2年2組。

 ちなみに、トウジの家族はこうなっている(オリジナル設定)。

 祖父 ハルキ  (春樹)
 祖母 ツユコ  (露子)
 父  シュウイチ(秋一)
 母  サツキ  (五月)
 長男 トウジ  (冬二)
 長女 ナツミ  (夏実)

…季節シリーズだ (^^; 。

相田 ケンスケ14  第3新東京市立第1中学校2年A組在籍。
 自他共に認める軍事・盗撮マニア。

 それ以外言うことはない!

洞木 ヒカリ14  第1中学校2年A組の、学級委員長。
 真面目でクラスメートからの信頼も厚い。

 本人は、トウジに好意を持っているが、恥ずかししがり屋の面があるためまだ言い出せていない。
 何故トウジがいいのか、と言うことに関しては、本人曰く、「やさしいから…」だそうだ。

碇 ゲンドウ49  シンジの父親にして特務機関NERV司令。
 旧姓は「六分儀」。

 昔から何かと噂の絶えない男だったらしい。
 冷徹な性格で、任務を何より優先する主義の持ち主。

 NERV司令官の前は調査機関ゲヒルンのトップ。
 その前が国連直属の研究機関、人工進化研究所所長。

碇 ユイ享年 27  シンジの母親。
 優秀な生物工学者だった。

 2004年、ゲヒルン時代のエヴァ起動実験において命を落とす。
 京都大学学生の頃に、レポートがきっかけで冬月と知り合った。

冬月 コウゾウ60  特務機関NERV副司令。
 その人柄故、他人から頼られることしばしば。

 六分儀ゲンドウと遭う前は、京都大学で形而上生物学の教授をしていた。
 ただ人付き合いはあまりよくなかったらしい。

 そのときにシンジの母親、碇ユイと出会う。





ストーリー紹介



第1話
サブタイトル シンジ、死す
英文サブタイトル The death and...
死、そして…
あらすじ
Aパート
06/02公開
 零号機と弐号機を沈黙させ、第14使徒が突き進む。
 だが、再び帰ってきたシンジの乗る初号機によってセントラルドグマ侵入は免れ、その覚醒によりあっさりと倒された。

 しかし、エントリープラグから降ろされたシンジに意識はなく、治療も空しくシンジは死亡する。
 絶望の中、リツコは病室を出て歩くレイを見た。

Bパート
06/03公開
 シンジは再びミサトとリツコの前に姿を現した。
 自分の変化を告げるシンジ。
 自分が既に変わってしまったことを。

 簡単な実験を受け、シンジは帰路についた。
 アスカの待っている自分の家へと、シンジは向かう。

補足事項
Aパート  ・ 覚醒時の初号機の最高シンクロ率は604.4%。
 ・ 医師達の用語は、間違っているかも知れない。
 ・ アスカは電話がかかってきたときまだ起きていた。シンジが心配で眠れなかったのだ。
 ・ ミサトがケイジに泣きながら行ったとき、既に初号機には装甲板が再装備されている。
Bパート  ・ 冒頭の「人影」=「彼」は、当然ながらシンジ。
 ・ リツコがしていた仕事は、初号機覚醒時のレポート作成。
 ・ シンジが受けた「簡単な試験」は、体組織の分析とシンクロ検査、それと同時に脳波パターンによる個人識別。




第2話
サブタイトル 守ること
英文サブタイトル Help and be helped
助け、助けられ
あらすじ
Aパート
06/07公開
 悲しみに暮れるアスカの前に、シンジは姿を現した。
 驚くアスカ。
 だが、嬉しさを抑えきれない。

 そして2人は朝食を取り、学校へと向かう。
 だがその道中、居眠り運転の車が2人を襲った。

Bパート
06/08公開
 悲鳴をあげてただ何もできずに立ち尽くすアスカ。
 シンジは、そんなアスカを守った。
 だが、力を使ったシンジは、アスカにその秘密を知られてしまう。

 学校では、元通りに授業が進んだ。
 その日の放課後、ヒカリに誘われたシンジ達はトウジを見舞いに行く。

Cパート
06/09公開
 見舞いの花を買って、シンジ達はトウジの病室へと向かった。
 シンジとトウジだけを残して出て行くヒカリ達。
 自分を責め続けるシンジを、トウジは励ました。

 その夜、まだ自分の気持ちに整理が着かないシンジは、次の日になってからトウジの病室に再び向かった。
 そこでシンジはトウジの足を治す。
 トウジの妹・ナツミの身体も。
 そして、シンジはトウジにも全てを語った。

補足事項
Aパート  ・ シンジが帰ってきたのは、午前4時を少し回った頃。
 ・ アスカとシンジが起きたのは、6時30分頃。
 ・ 車が走ってきたとき、シンジはアスカの右後方3mの位置を歩いている。
 ・ 「居眠り運転の車」は赤いスポーツカー。
Bパート  ・ ケンスケの父親は、NERV管理部の本部施設維持課の課長。
 ・ トウジの見舞いの「いつものメンバー」は、ヒカリ・ケンスケの2人。
Cパート  ・ シンジ達が花を買ったのは、「フラワー三東」という店。「三東」が「第三新東京市」なのは言うまでもない。
 ・ トウジとナツミが入院しているのは、NERV医学部附属病院。
 ・ 病院の売店は1階の中央、エレベータ前にある。
 ・ トウジがシンジの夢を見たのは、外部からシンジが干渉していたから。
 ・ シンジは飛んで帰っているが、理由はシンジ曰く「早いから」だそうだ。




第3話
サブタイトル 私の価値は?
英文サブタイトル Am I really needed?
私は本当に必要なの?
あらすじ
Aパート
06/13公開
 復帰したトウジも含めてシンクロテストが行われる。
 アスカの調子も元通りになる。

 全てがよくなっているように見えた。
 だが、そんな幸せの中、使徒が襲来する。

Bパート
06/14公開
 衛星軌道上の使徒を迎撃するため零号機と弐号機が出撃した。
 だが、使徒は2体とそのパイロットに対して精神攻撃を行う。
 その光景を見たシンジは、とっさに走り出した。

 忌まわしい記憶が甦ってくる恐怖に怯えるアスカを、そしてレイをシンジは助けた。
 そして、シンジは使徒を倒すことを決意する。

Cパート
06/15公開
 初号機の姿に戻ったシンジは、その背中に12枚の羽を背負い、使徒を倒すべく空へと向かっていった。
 しかし、持っていった唯一の武器ポジトロンライフルは、1発撃っただけで電池切れになってしまう。

 槍を使うことにしたシンジ。
 その力で、使徒はあっさりと消滅した。

 その夜、昼間の記憶に怯えるアスカを、シンジは助ける。
 アスカがこれ以来、幼い頃の記憶を恐れる事は無くなった。

補足事項
Aパート  ・ 「いつもの回診の看護婦」は、五十嵐と言う。
 ・ トウジの主治医は藤田と言う外科の医師。
 ・ シンクロテスト後シンジが出てくるのに時間がかかったのは、プラグ深度が深かったから。
 ・ トウジはジャージで実験を受けているが、それはなにぶんトウジが復帰したのが急だったのでプラグスーツの用意が出来ていなかったため。
 ・ ちなみに、トウジは強力ドライヤーで全身乾かしてもらった。
Bパート  ・ シンジも着替えてきたのは、いざというときに零号機もしくは弐号機に乗ってもらうことになるかも知れないから。
 ・ 弐号機と零号機が持っているポジトロンライフルは、バッテリパックを積んだ携帯用のもの。
 ・ シンジ=初号機からの通信がいつも「SOUND ONLY」なのは、送るべき映像データが無いため。
 ・ 最後の「ドクン」という音は、S器官の作動音。
Cパート  ・ エネルギーレベルは特に単位無し。目安として使われているだけのただの数値。
 ・ ちなみに、通常のエヴァの出力レベルは、5000〜6000である。
 ・ アスカは、起きたとき既に夢のことを忘れている。




第4話
サブタイトル 生きていくために
英文サブタイトル Keep alive as a human being.
人として、生き続けなさい
あらすじ
Aパート
06/24公開
 レイの一日。
 その日、レイはシンジに料理を教えてもらう。

 シンジの存在を嬉しく思うレイ。
 だが、途中シンジが怪我をしてしまった。
 レイは、それを通して自分の気持ちに気づいていく。

Bパート
06/25公開
 使徒が襲来する。
 パイロットの早い行動により準備は早く整い、出撃も迅速に行われた。

 だが、しばらく攻撃の気配の無かった使徒は、突然太い「光の蛇」となって初号機を襲う。
 その身代わりになって、零号機は浸食を受けた。

 すぐに体勢を立て直すが、武器を壊される初号機。
 武器を再び受け取って帰ってきたところ、弐号機の電源がつきてしまう。

Cパート
06/26公開
 自分の心のせいでシンジが迷惑していると感じるレイ。
 レイは、自爆を決意した。
 行動に移るレイ。

 シンジはそれをやめさせようと腐心する。
 レイを助けるため、固い決心をしたシンジだった。

Dパート
06/27公開
 説得に失敗するシンジ。
 零号機が苦しんでいる。
 シンジは、自分の全力を解放した。

 初号機の真の力の前に成す術もない使徒。
 零号機との融合を排除され、逃げるところを真っ二つに裂かれる。
 使徒は、消えた。

 後悔の念でいっぱいのレイ。
 シンジはそれを優しくなぐさめた。

補足事項
Aパート  ・ レイ(とシンジ)が起きたのは、5時30分頃。
 ・ シンジが怪我をしたときに作っていたのは、野菜炒め。
 ・ ミサトが帰ってきたことは、口論中の2人は全く気づいていない。
Bパート  ・ シンジは、シンジの姿のままでも一応(初号機の)センサーは使える。
 ・ 弐号機がアンビリカルケーブルを切られてから活動限界までは2分ちょっと。激しく動いていたため消耗が激しかった。
Cパート  ・ 「ある一つの身体に定着した魂は、別の身体には移れない」という事は、普遍的な事実。シンジのように、無理矢理でも別のものに移されると、元の身体は生きていけなくなる。
 ・ 「定期的に響く電子音」というのは、レイの生命反応を示す音。
 ・ イマージェンシー・システムは、「パラレルステージ」オリジナル。立ち上げることによって、本部(発令所)のバックアップ無しの完全独立運行が可能となる。但し、電源は別。
Dパート  ・ 1.0×10=1億。
 ・ 使徒を掴んだとき、初号機は自分のATフィールドに自分の手の先に発生させたATフィールドで穴を開けてそれで掴んでいる。ATフィールドを消したわけではない。
 ・ ロンギヌスの槍は普段ディラックの海にしまわれている。
 ・ 使徒が月の方に向かったのは、そっちに第三新東京があり、アダムがいるから。別に深い意味はない。




外伝  その零
サブタイトル それぞれの、夜
英文サブタイトル At a night
夜に
あらすじ
読む
07/07公開
The Death

 初号機に取り込まれるシンジ、怪我をおしてシンジに向かうレイ。
 シンジは、初号機の中でユイに出会う。
 シンジを導くユイ。

Importance

 結局役に立たなかったアスカ。
 シンジの身体は、そのころ既に生命活動を止めていた。
 アスカは、精密検査を終えて家へと帰る。そして、ミサトから衝撃の事実を知らされた。

The Rebirth

 しかし、シンジの心は帰ってきた。初号機と言う器に。
 そして訪れる、ユイとの別れ。  現世へと戻ったシンジを待っていたのは、レイだった。

The truth

 悲しみに暮れるミサトとリツコの元に、シンジは帰ってきた。
 シンジは、アスカの元へと向かう。
 止めどなく繰り返す悪夢を見続けていたアスカは、シンジの帰還を知り、思わず涙を流す。
 こうして、シンジはみんなを守っていこうと決心したのだった。

補足事項
 ・ 文中の、章のタイトルはなんかすべて名詞だったりする。
 ・ 外伝・零は、パラレルステージ1話〜2話の内容を、心理描写を中心としてまとめたもの。

 ・ ユイは消えたが、記憶や精神の断片は残っているので、シンジを媒体としたシミュレーションみたいなことは可能。

 ・ ということで、結局それまで初号機を制御していたのはユイである。(…ということは、やっぱりユイは怒らせると怖かったのだろうか?)





設定



エヴァ

 リツコ言うところの「人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン」である。
 現在のところNERV本部が零号機・初号機(シンジ)・弐号機を所有する。
 そのほか、参号機(使徒の寄生により暴走、第13使徒として処理される)や、四号機(詳細不明、S器官実験中にNERV米国第二支部と共に消滅)、他にも全世界で建造が進められている。

  
零号機

EVA-00
PROTOTYPE

 エヴァの最初に作られたプロトタイプ。
 ファーストチルドレン・綾波レイの搭乗機。
 実験機のため、性能などは他の2機に少し劣る。
 コアが誰の魂を持っているのかは不明。
初号機

EVA-01
TESTTYPE

 零号機に次いで建造された2機目のエヴァ。
 サードチルドレン・碇シンジの搭乗機だった。
 現在はシンジの魂を宿し、シンジの身体として普段生活している。
 シンジの母・碇ユイが実験時に命を落とした機体でもある。
 数度の暴走を起こした、謎の多いエヴァ。
弐号機

EVA-02
PRODUCTION
MODEL

 制式タイプ・量産型として製作された初のエヴァ。
 セカンドチルドレン・惣流アスカラングレーの搭乗機。
 量産タイプの為、スペック的には零号機の上、初号機の下と言ったところにある。
 シンジが第3話でアスカに告げたように、弐号機のコアにはアスカの産みの母親・惣流キョウコツェッペリンが宿っているらしい。



NERV

 使徒に対抗すべく作られた、国連直属の非公開組織。
 司令官は碇ゲンドウ、シンジの父親である。
 第三新東京市の地下・ジオフロントに本部を持つ。

 エヴァを有し、それによって使徒を倒してきた。
 裏では「人類補完計画」などを進めている。

 組織名は、ドイツ語で「神経」に当たる単語(英語では「Nerve」)。
 前身組織は、「Gehirn(ゲヒルン)」という。



ゼーレ

 人類補完委員会の、真の姿。

 世界指折りの政治家・投資家数人によるグループで、国連さえも動かす程の力を持つ。
 NERVの、事実上の管理機関で、「人類補完計画」などを管理するが、その真の目的はサードインパクトの誘発だと言われる。

 組織名は、ドイツ語で「魂」に当たる単語(英語なら「Soul」)。



器官

 初号機が第14使徒から取り込んだ、エネルギー生成・分解器官である。
 ちなみに「S」は、Super Solenoidの略。
 スーパー・ソレノイド理論は、葛城博士(ミサトの父)の提唱したもので、それに基づいて作動していると考えられるため、S器官と呼ばれる。
 ちなみに、ソレノイドというのは、コイルの中に磁石を出し入れして発電するもので、フレミングの法則を利用して誘導電流を起こしているわけだ(場合によっては逆に、電気を流して磁石を動かし、突いたりする装置として使うこともある。実際に、こっちの「ソレノイド」は部品屋などで販売されているそうだ)。
 磁石相当の部分が複素空間上エネルギーで、コイル相当なのがS器官。しかし、エネルギー供給の原理も実在のソレノイドとは多少異なる。

 つまり、S器官は複素空間上(つまりは他次元、特に高次元)に存在するエネルギーを実数エネルギーに転換させる働きを持つ。
 また、実数エネルギーは消えるときに仕事をして複素空間に戻るため、差し引きは0となる。
 つまり、S器官は、実質「無」から無限にエネルギーを創り出す器官と言える。

 現在のところ、S器官は初号機にのみ存在する。
 その全力を出せば、地球だけでなく月までも一瞬にして消し去る程の力を持つと言われる。

 この場合の「消し去る」とは、爆発によっての物理的破壊の事を示すが、アメリカで行われていた四号機のS器官の実験による支部消滅ではこの限りでなく、爆発エネルギーの大部分が他次元へと流れ込み、そのため次元の穴(ディラックの海)が開いてそこに飲み込まれたのであろう。
 だが、それにしても全力の30〜50%程度に過ぎない。

 また、S器官はとかくエネルギー器官としての面が強調されがちだが、それだけでなく「分解も行う」器官でもある。
 だがその機能については、まだ初号機であるシンジ以外は知らないとか。

 これは生成と逆で、実数エネルギーを複素エネルギーに転換する。この場合も、複素エネルギーの増加により増加分が次元干渉を起こして実存するエネルギーとして放出されてくるので、差し引きは0になる。
 ディラックの海を開くことが出来るのは、この作用による。
 ただ、これは何もS器官だから、というわけではなく、一応エヴァも僅かながらこのような能力をもっている。



ロンギヌスの槍

 NERV本部地下施設ターミナルドグマに眠るアダムの胸に刺さっていた槍。
 二股・二重螺旋のDNAのような構造を持つ槍で、投げるときにはその先が一つにまとまる。
 その存在はNERV職員の中でも位の高い者しか知らない、という機密でもある。

 使徒のATフィールドをもたやすく貫ける程の威力を持つ。
 現在は初号機(シンジ)の管理の元に置かれているが、元々初号機の為の武器であったと考えられている(第三話Cパート・ゲンドウと冬月のセリフ参照)。

 内部構造など、謎の部分がかなり多い武器である。
 が、槍の内部にもこれまたS器官のようなモノが存在すると言われている。
 そのため、エヴァが槍を持つと力の増幅が起こるようだ。

 なぜ使徒に向かっていくのか、なぜ重力を無視して一直線に飛ぶのか、などはまだ解明されていない。



アダム

 第1使徒で、セカンドインパクト時にも地球に出現した。

 エヴァの基となった存在でもある。



イマージェンシー・システム

 緊急時に、発令所のバックアップ無しでエヴァを運行する為のシステム。
 エントリープラグ後部のディスクドライブの中にプログラムが入っている。

 起動すると、すべてのセンサーデータなどが内部で処理されるようになるため、独立運行(但し電源は別である)が可能となる。
 だがその反面、発令所の指揮信号が届かなくなってしまうため、ヘタをすると取り返しのつかないようなことになる可能性がある。
 そのため、一旦システムが立ち上がると、脳波シンクロがある程度までカットされるようになっている。
 その分を補うために、プラグ内にキーボードが出現する訳である。

 また、エヴァの内部コンピュータ(エントリープラグ内にあるシステムが本体の生体コンピュータを利用するようになっている)の処理速度はMAGI程でないので、多少動作が遅くなるという欠点も持つ。

 起動方法は、レイがやったとおり。
 まず、座席の腰付近のパーツを反転させる。すると小さいキーボードが現れるので、そこからコマンドとパスワードを入力すればよい。





設定資料集U につづく



  コメント

 設定資料T(Ver 1.10)を、Uの公開に伴ってまたちょっと修正しました。

 ・ S器官の正式名称判明。それに差し替え。
 ・ アダムの定義、少々変更。
 ・ インデックスモードに外伝を加えた。
 ・ Uへのリンク。

 さて、やっぱり気になる「S器官」ですが、今回もまた細かいところの説明を変えています。だいたい複素空間がでてきたりするところはほとんどオリジナルです。
 いやー、いったい何度変えたら気が済むのやら(自分で言うなって(^^;)…。




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