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シンジ達のとある一週間

第4日目 IF....

If Shinji isn't normal....


作者より

ノーマルなシンジ君が好きな人は
この話を読まないことをおすすめします。
シンジ君がアブノーマルですから。(笑)


「ほら、シンジ、朝よ。」

「あ、アスカ、おはよう。」

「朝御飯の準備できてるから早くしなさいよ。」

「分かってるよ。」

「ほら、早くしなさいよ。」

そう言うとアスカはシンジの背中を押した。

「うわっ!」

シンジはふらついて、ドアに頭をぶつけてしまった。

「し、シンジ・・・・」

「うーん・・・・・」

「シンジ、シンジ・・・・・」

「・・・何だ、アスカ。」

「だ、大丈夫?」

「俺は大丈夫だ。」

「あれ、シンジどうしたの?」

「俺は至ってふつうだぞ。」

「なんか違うわよ。」

「そんなことない。じゃ、行くぞ。」

そして、シンジ達はリビングへ行った。


「いただきまーす。」

とアスカが言う。シンジは黙ったまま食べている。

「シンジ、いったいどうしたのよ、さっきからおかしいわよ。」

「別に何でもないよ。」

「あ、アスカちゃん、風邪のほうは大丈夫?」

ユイが話題を逸らす。

「え、ええ、シンジがいてくれたおかげですっかりよくなりましたわ。」

「別に俺は学校をさぼりたかったからいただけだ。」

「シンジ、どうしたのよ!何かおかしいわよ、絶対に。」

「別にアスカには関係ないことだろう?」

「そりゃそうだけど・・・・」

なんだかおびえているアスカとユイ。

「だったら俺のことなんかかまうなよ。」


「おはよう。」

「あ、アスカ、風邪って聞いたけど大丈夫?」

「もうばっちりよ。」

「でも、碇君はどうしたの?」

「なあ、さっきから何回いったらいいんだ?」

「碇君?」

「何だ?用事か?」

「いや、なんでもないわ。」

「なんでもないなら呼ぶな。」

そしてヒカリは小声でアスカに言う。

「アスカ、碇君どうしたのよ?」

「それがね、朝からおかしいのよ、なんだか怖くて。」

「何話してるんだ?」

「「いや、なんでもないわよ。」」

3人の会話を聞きつけたのか、トウジとケンスケもやってくる。

「シンジ、惣流の世話したってほんまか?」

「おい、冗談はやめてくれよ。俺がこいつの世話なんかするわけないだろう?」

「シンジ、なんかおまえ変やで。」

「それがどうした?」

トウジ達をキッとにらむシンジ。

「いや、なんでもない。」

そこへ、

「おっはよー。」

と明るい声で入ってくる人物がいた。レイだ。

「お、綾波じゃないか。今日はいいのか?」

「うん、最近調子がいいの。それより昨日はどうしたの?」

「おまえまで聞くか。なんだか変だぞ、おまえ達。」

「おかしいのはシンジの方よ。」

「俺がおかしくちゃいけないのかよ!」

「そ、そんなことないわ。ね、ヒカリ。」

「そ、そうよね。鈴原。」

「そ、そやな。」

「それより、何でおまえら俺につきまとうんだ?」

「べ、別につきまとってなんかいないわよ。」

「じゃあ、だったら何で俺の周りにいるんだ?」

「碇君、なんだか変・・・・」

「綾波まで俺のことを変って言うのか!どうせ俺は変なんだよ!」

シンジは向こうの方を向いた。

「し、シンジ・・・・」

「一つ言っておくけどな、気安く俺のことを”シンジ”って言うなよな。

せめて”シンジ様”とでも呼べ。」

「やっぱりおかしいわ、今日のシンジ。」

「私の好きな碇君じゃない。」

「おい、おまえら、ちょっと聞くが、俺のことが好きなのか?」

「「えっ!」」

突然シンジに言われて驚く二人。

「だったら今、キスぐらいしてやってもいいぜ。」

「碇君、なに言ってるのよ!」

ヒカリが注意するが、シンジはかまわずいう。

「じゃ、まずは綾波だな。ほら、来いよ。」

「えっ・・・・」

「ほら、ぐずぐずするんじゃねえ!この俺がキスしてやるって言ってんだよ!」

そこへ、アスカが何か思いついたようだ。

「シンジ、あたしから、いい?」

「・・・そこまでいうならいいだろう。来いよ。」

アスカはシンジに近づいていった。

そして、

「シンジ、あたしのこと・・・・・」

「ああ、もちろんだ。」

そして、シンジの唇がアスカの唇に触れようとしたとき、


”ドスッ”


「な、何を・・・・・」

アスカのボディーブローが見事シンジに決まった。

シンジはその場で気絶した。

「ごめんね、シンジ。でも、こうするしかなかったのよ。」

「アスカ、これからどうするの?」

「あたしが責任持って保健室まで連れて行くわ。じゃ、先生にはうまく言っておいてね。」

そう言うとアスカはシンジを背負って保健室に連れていった。


「う、うーん、あれ、ここは・・・・」

「あ、シンジ、目が覚めた?」

「アスカ、ここは?」

「保健室のベッドよ。」

「どうして僕はここに・・・・」

「もしかして、何も覚えてないの?」

「確か、今朝、アスカに背中を押されてから・・・・・」

「そう、だったらなんでもないわ。」

「アスカ、僕、何かしたの?」

「いいえ、何もしてないわ。それよりシンジ、大丈夫?どこも痛くない?」

「うん、大丈夫みたい。」


そして、クラスのみんなの反応が少し違っていたことに

シンジは驚いていたが、彼は何があったのか分からなかった。


第4日目 IF..... 終



ver.-1.00 1997-03/28

ご意見・感想・誤字情報などは syuhei@nerv.toまで。


あとがき

アスカ:イヤ〜!こんなのあたしの
   シンジじゃない〜!
    Syuhei、ちょっと、何よこれぇ!何であたしのシンジがこんな性格なのよ!

Syuhei:いや〜、こういうシンジ君もいいかなぁ、って思って。

バキッ!

Syuhei:な、なにするんだい、アスカちゃん!

アスカ:とにかくこんなシンジはいやなのよ、書き換えなさい!

Syuhei:もう無理ですね。だって、ここはあとがきですから。

アスカ:分かったわ。もうあんたには失望したわ。

Syuhei:最初の設定を教えましょうか?

アスカ:聞きたいわね。

Syuhei:本当はシンジ君がレイや君を
    押し倒してキスをする
    という設定だったんだよ。

アスカ:・・・・・・

Syuhei:でも、私が書けないからこんなになったんだよ。

アスカ:良かったのか悪かったのか・・・・

 Syuheiさんに『シンジ達の一週間』第4日目の裏バージョン公開です。

 第四日目の冒頭にひとつの事件が起こったその後というif話ですね。

 頭を打って強気になったシンジ君に戸惑う回りに人たちが大騒ぎですね!
 こらからどうなるんだろ? と思っていましたがあっさり解決して
 逆にビックリしましたよ!

 貴方のご意見はそうですか?
 Syuheiさんにメールでお知らせくださいね!


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