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「さて、いよいよ役者は揃ったわ・・・信じてるわよ、シンちゃん・・・」

独り言のようにつぶやくと、ミサトは携帯電話を取り出し、短縮ボタンを押す。

1回コールするかしないかのうちに、すぐ回線は繋がった。きっと連絡を待っていたのだろう。

少し苦い面もちで、しかしこれから起きる事態を想像し、期待を押さえきれない。





「あ、もしもし、シンジ君?そう、私。アスカの居場所がわかったわ」













シンジはミサトからの電話を受けると、身支度を整え、必要な物をバックに詰めると家から飛び出し、マンションの前でミサトが来るのを待つ。

実際の時間では5分ほどだが、シンジにとっては1時間ほどに感じられた。

そして、派手なスキール音を立ててルノーが滑り込んできて、それに飛び乗る。






「富士の樹海ぃ!?」

ルノーの助手席でシンジが素っ頓狂な声をあげる。

「そう。アスカにつけた発信器がそこを示してるの」

ミサトはステアリングを握り、前方を注視したまま答える。

「なぜ、そんなところに・・・・」

「わからないわ・・・・ただ・・・・」

「ただ?」

「・・・・連中に高飛びする気が無いとすると・・・・アスカの命が危ないわ・・・・」

「!!!!・・・・・そんなことはさせません・・・・絶対に・・・・」

シンジは静かに、だが力強く言う。

「・・・・そうね・・・・」

シンジは、ミサトが前を見たままニヤリと笑うのを見ることが出来なかった。





















同じ頃、アスカは独房で逡巡していた。

なにせ犯人達の意図がわからない。

こんなところに連れてきて、ネルフの手が伸びるのはわかっている筈なのに動こうとしない。

尋問するでもない。

なにが目的なのか?

アスカはそこまで考えて一つの考えに至る。

『最初から生かしておく気はない?・・・・』

だが、その考えも除外する。

『殺すつもりなら最初に出来た筈だし、ここまで引っ張ってくる理由がない・・・・』







「シンジぃ・・・・・・アタシ、怖いよ・・・・・・一緒にやりたいこと、たくさんあるのに・・・・」




















「シンちゃん、これから先はネルフの力はアテに出来ないわ・・・・諜報部が来るまでここで待機した方が・・・・」

樹海の入口まで来て、車を降りた時にミサトがシンジに問い掛けた。

だが、シンジの返答は、今までの彼とは思えないほど男らしいものだった。

「ミサトさん・・・・アスカの命がかかってるっていうのにここでのんびりしてろと?・・・・僕は行きますよ・・・・」

「・・・・・わかったわ・・・・じゃあ、いくわよ」

「はい!」







ミサトとシンジは着ていた服を迷彩服に着替え、樹海を進んでいく。

シンジは丸腰だが、ミサトの腰には拳銃がぶら下がっている。

「シンちゃん、大丈夫?」

シンジは息を切らせながらもうなずきく。

ミサトは微笑み、さらに先に進む。





どのくらい歩いただろう?

気が付くと、樹海が切れてその先に大きな建物が見える。

「・・・・あれよ・・・・」

「・・・・・・・・」

シンジは睨み付けるようにしてその建物を見ている。

「さあ、行きましょう」

ミサトが声を掛けて歩き出そうとしたその時!


パーン!


鋭い銃声があたりに響くと、ミサトが崩れ落ちる。

「ミサトさん!!!」シンジが駆け寄ろうとする。

「来ちゃダメ!!隠れなさい!!」それを制止するミサト。

シンジは近くの茂みに飛び込む。

「ミサトさん!大丈夫ですか!?」

「大したこと無いわ・・・・足を撃ち抜かれたけどね・・・・」

「早く病院へ!!」

「待って!!今は私よりもアスカでしょ!?・・・・私は自分の面倒は見れるわ・・・・でも、アスカは違うでしょ?」

「・・・・・・・・・・」

「シンちゃん・・・・ここから先はあなた一人で行くのよ」

ミサトはそう言うと腰の拳銃を引き抜いてシンジの前に放り投げる。

「あなたがアスカを救うのよ・・・・あなたしか出来ない事よ」

「・・・・・・・・・・・わかりました」

シンジは大きすぎる拳銃を握りしめて、狙撃を受けないように身を屈めながら前に進む。

「シンちゃん・・・・気をつけて・・・・」

「はい」





そしてシンジは草木をかき分けながら進み、建物のすぐ前までやって来る。




「・・・・アスカ・・・・まだ言ってないことがあるんだ・・・・だから・・・・絶対に助けるからね・・・・」








そしてミサトはシンジが視界から消えると、勢いよく立ち上がり懐から携帯型無線機を取り出す。

「鷲から鷹巣へ・・・・雛鳥は母屋に入った・・・・繰り返す、雛鳥は母屋に入った・・・・・」






つづく!?


みなさんこんにちは。

なぜオマエがこれを書く!!、と言われそうなP−31です(笑)

第7回作者のさんごさんから依頼(という名の脅迫(爆))を受けて、正味1日で完成させました。

しっかし・・・・これも振に逃げですねえ・・・・

アスカはほとんど出番無しに近いし・・・・

機会があればこの話、最後まで持っていきたいですねえ・・・・

ま、いいや・・・・(無責任・・・)誰か、後頼んます!!

んじゃ!!

(すたこらさっさー)


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